すがブログ

聖地巡礼とか各期のアニメ振り返りとか書きます

AnimetickのWatchボタンを押したら別タブでツイート投稿画面を表示させるchrome拡張機能を作った話

はじめに

皆さんはanimetickというサイトをご存知でしょうか?

非常に便利で有用なサービスなので、毎クールアニメを複数視聴する方はぜひ使ってみてほしいのですが、 簡単に言うと「アニメの視聴状況をチケットで管理できるサービス」です。

↑こんな感じで、視聴できるテレビ局と視聴中の作品を登録すると、放送日の前日にそのアニメの放送話数の「チケット」が未視聴リストに割り当てられます。

どのテレビ局で何時からどの作品の何話が放送されるかが一目でわかりますね。

該当話数の視聴が終わったら、そのチケットの「Watch」ボタンをクリックすることで視聴済み扱いとなり、各作品何話まで見終えたかの確認も容易になります。

詳しい操作方法は開発者の @KAZZONEさんのブログに書いてあるので、こちらを確認すると良いでしょう。

kazz187.hatenablog.com


そんなanimetickですが、以前はログイン中のtwitterアカウントと連携して、 「Watch」ボタンをクリックすると自動で「〇〇のn話を見ました」という感じのツイートを投稿できる機能が存在しました。

しかし昨年、某イー□ン・マスク氏による改革の影響でTwitterAPIが仕様変更となり、利用するためには高額な料金を支払わないといけなくなってしまいました。

無料サービスであるanimetickが有償化したAPIを利用するのは現実的ではなく、結論としてこの連携投稿機能は作動しなくなりました。


個人的に、この連携投稿はかなり必要性の高い機能でした。

フォロワーに今期の作品を宣伝できるということに加えて、各話視聴後にこの自動投稿が行われることで「〇〇のn話を視聴したが、」という枕詞をつけずにアニメの感想をツイートできるからです。

代替手段として手動で連携投稿できるような機能(ボタンを押したらツイート投稿画面が表示されるなど)があれば良かったのですが、 もともと自動で連携投稿できたサービスでしたので、わざわざ手動でも投稿できるような機能は用意されていません。

仕方ないので、他の似たようなサービスで手動連携投稿できるものはないかと探し、いくつか試してみました。

1ヶ月ほど使ってみたのですが、どうしても機能性やシンプルさの点でanimetickの方が優れているな…という思いは拭えませんでした。


そんな時、ふと「これくらいならGoogleChrome拡張機能とかで実装できるのでは…?」と思い至りました。

要は「ボタンを押したところの作品名とか話数とかを取得して、それをデフォルト文章として含んだtwitterの投稿画面リンク作って別タブで開く」ができれば良いわけです。

当時は拡張機能がどういうメカニズムで動いているのかすら知らない状態でしたが、とりあえず作ってみることにしました。




chrome拡張機能の設定ファイルの作成

拡張機能を作るにあたり色々調べましたが、特に以下の記事が参考になりました(感謝)。

qiita.com

qiita.com


まず、manifest.jsonというファイルを作る必要があります。 拡張機能に関する設定ファイルみたいなものです。

公式リファレンスなどを参考に作ってみたものがこちら。

{
    "manifest_version": 3,
    "name": "animetick-tweet",
    "version": "1.0.0",
    "description": "AnimetickのWatchボタンを押した際に別タブでツイート画面を表示させる",
    "content_scripts": [
        {
            "matches": ["http://animetick.net/*"],
            "js": ["content.js"]
        }
    ]
}

各項目をざっくり説明をすると、

  • manifest_version(必須): 拡張機能が使用するマニフェストファイル形式のバージョンを指定する整数。2024年2月時点では「3」を指定すればOK。
  • name(必須): 拡張機能の名前。
  • version(必須): バージョン番号。最初は1.0.0を入れて、アップデートするたびに増やしていけばよい。
  • description: 拡張機能の説明。ストアに公開する場合は必要っぽい。
  • content_scripts: 実行されるファイルに関する説明。
    • matches: 適用したいページのURL。 書式についてはこちらを参照
    • js: 実装するJavaScriptのファイル。

という感じです。 他にも色々設定できる項目はありますが、最低これだけ書いておけば大丈夫っぽいですね。

では、実際にcontent.jsの中身を作っていきます。




JavaScriptファイルの実装

JavaScriptをまともに書いた経験はないので、とりあえずググって出てくるような基礎的な書き方を組み合わせていきました。

まず「各チケットについてWatchボタンを押したらツイート投稿画面が開く」ところまで実装します。

const tickets = document.getElementsByClassName("ticket_relative ticket_mouse");
for(let ticket of tickets) {
    let button = ticket.querySelector("button");
    if (button != null) {
        // ボタンが存在する(=放送済みの作品)のみイベントを設置
        button.addEventListener('click', buttonClick, false);
    }
};

function buttonClick() {
    window.open("https://twitter.com/intent/tweet");
}

未視聴チケットの欄でリスト化されているチケットのdiv要素はすべて class="ticket_relative ticket_mouse"を持っているので、getElementsByClassName()ですべてのチケットの要素を取得することができます。

これをループで回して各チケットのbutton要素をquerySelector()で取得し、それぞれに対してボタンクリック時のイベントをaddEventListener()で仕込んでいきます。

注意点として、未放送のチケットにはWatchボタンが設置されていないので、そのチケットはbuttonにnullが入ってしまいます。この状態でbutton.addEventListener()と実行するとエラーになるので、ボタンが存在する場合のみイベントを設置するよう分岐を入れる必要があります。

イベントとして「ツイート投稿画面を別タブで開く」という処理を書くことになりますが、これは単純に https://twitter.com/intent/tweetwindow.open() するだけでOKです。


余談:

変数の定義でconst/letの2パターンありますが、これは再代入可能かどうかの違いがあるようです。

qiita.com

個人的に「const」と書かれると定数値かな?という印象を受けるのですが、 いろいろ調べたところJavaScriptでは再代入不要であればconstで宣言するのが一般的らしいので、 再代入の必要があるものだけletで、それ以外はconstにしています。




続いて、「投稿内容を取得してツイート投稿画面に反映させる」処理を追加します。

const tickets = document.getElementsByClassName("ticket_relative ticket_mouse");
for(let ticket of tickets) {
    let button = ticket.querySelector("button");
    if (button != null) {
        // ボタンが存在する(=放送済みの作品)のみイベントを設置
        button.addEventListener('click', buttonClick.bind(ticket), false);
    }
};

function buttonClick() {
    let title = this.getElementsByClassName("title")[0].querySelector("span").innerText;
    let episodeNumber = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("count")[0].innerText;
    let subTitle = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("sub_title")[0].innerText;
    if (subTitle) {
        subTitle = "「" + subTitle + "」";
    }
    const subTitleLink = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].querySelector("a").getAttribute("href");

    const text = title + "%20" + episodeNumber.replace("#", "#") + "%20" + subTitle + "を見ました"
            + "%0Ahttp://animetick.net" + subTitleLink;
    window.open("https://twitter.com/intent/tweet?text=" + text);
}

まずは簡単に取得できる「作品タイトル」「話数」「サブタイトル」「animetickの各話数ごとのページへのリンク(こういうの: http://animetick.net/ticket/6390/1 )」を反映させます。

これらはすべて各ticket要素の中に含まれているので、そこから取ってきましょう。

function buttonClick()にticketを渡す必要がありますが、これはaddEventListenerの第二引数で.bind(ticket)してやると、関数内でthisとして受け取れるようです。 あとはそこから各情報を取り出すだけです。
(getElementsByClassName()やらinnerTextやらでゴリ押しで取り出してますが、正直もうちょっとスマートな書き方あると思います…)

サブタイトルについては「」で囲ってあげるのが丁寧ですが、たまにサブタイトルが存在しないアニメもあるので、一応subTitleが存在しているかどうかで判定して存在する時のみ付けています。


ツイート投稿画面への反映は、クエリパラメータのtextとして付与させるだけでOKです。

ここで、話数についている#は、そのままだとURL上ではアンカーリンクと認識されてしまって挙動がおかしくなるので、エスケープさせる必要があります。
(最初は原因がわからず、だいぶ詰まりました…)

ただし半角の#としてエスケープさせても結局ハッシュタグ扱いになってしまうので、ここは単純に全角のに置換させました。




ここまで実装すれば機能としては成立していますが、「ツイート連携するかどうかのチェックボックスが飾りと化している」「視聴済み状態から未視聴に戻す時も投稿画面が開いてしまう」などの問題点も残っています。

この2点を一応解消しておきます。

const tickets = document.getElementsByClassName("ticket_relative ticket_mouse");
for(let ticket of tickets) {
    let button = ticket.querySelector("button");
    if (button != null) {
        // ボタンが存在する(=放送済みの作品)のみイベントを設置
        button.addEventListener('click', buttonClick.bind(ticket), false);
    }
};

function buttonClick() {
    let title = this.getElementsByClassName("title")[0].querySelector("span").innerText;
    let episodeNumber = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("count")[0].innerText;
    let subTitle = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("sub_title")[0].innerText;
    if (subTitle) {
        subTitle = "「" + subTitle + "」";
    }
    const subTitleLink = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].querySelector("a").getAttribute("href");

    const isChecked = this.querySelector("input").checked;
    const isWatched = this.querySelector("button").className.includes("enable");

    const text = title + "%20" + episodeNumber.replace("#", "#") + "%20" + subTitle + "を見ました"
            + "%0Ahttp://animetick.net" + subTitleLink;
    if (isChecked && !isWatched) {
        // チェックが入っている かつ 視聴済みでない場合のみ実行
        window.open("https://twitter.com/intent/tweet?text=" + text);
    }
}

「チェックが入っているかどうか」は単純にinput要素が checkedであるかどうかの情報を取ればOKです。

「視聴済みであるかどうか」ですが、これに関しては視聴済みであればbutton要素にenableというクラスが追加されるので、 これが含まれているかどうかをincludes()で判定できます。

一旦、これで完成としました。

(まだまだ直した方が良い箇所やもっとスマートに書ける箇所などあるとは思いますが、まぁ個人で使う分にはこんなもんでええやろの精神) (コメントなどで指摘いただければ、気が向いたら直すかもしれません)




動作確認

では実際に動かしてみましょう。

Googleアカウントログイン状態のChromeブラウザで「拡張機能を管理」の画面( chrome://extensions/ ) を開き、ページ右上の「デベロッパーモード」をONにします。

作成したmanifest.jsonとcontent.jsのファイルを置いたディレクトリを作成し、「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」ボタンからそのディレクトリを読み込ませます。

これで実装した拡張機能が適用されている状態になります。




審査・公開

動作確認ができたら、 Chromeウェブストアに公開するための手続きを進めていきます。

まず、https://chrome.google.com/webstore/devconsole よりデベロッパーアカウント(有料)を作成する必要があります。

登録できたら、manifest.jsonとcontent.jsのファイルを置いたディレクトリをzipに圧縮し、「+新しいアイテム」ボタンより追加します。

説明やらカテゴリやらを入力する必要があるので、適当に書きます。

個人的に苦労したのがショップアイコンの設定です。

正直アイコンはなんでもよかったので、animetickの頭文字である「A」という文字を画像にしただけのものをアイコンにしようとしたのですが、 「128x128ピクセル」の画像でなければならないらしく、このサイズにするのにめちゃくちゃ苦戦しました(なんならJavaScriptの実装より苦しんだまである)。

macのプレビューツールとか使ってどうにかこうにか作ったんですが、これ今調べたら普通に変換してくれそうなwebサイトありますね…あの苦労は何やったんや…


他にもプライバシー設定やら販売地域やら諸々設定し、すべて終わったら「審査のため送信」で提出です。

別に大した機能があるわけでもない & 個人情報の収集も行っていないからか、数日程度で審査通りました。

この辺の一連の流れは公式ドキュメントにも説明があるので、詳細はそちらを参照すると良いでしょう。

support.google.com


最後に、直接的にサービス影響を与えるものではないとはいえ、自分以外の人が作ったものに適用させる拡張機能ですので、 開発者の方に公開して問題ないかの確認を行いました。

↑ありがたいことに許可いただけたので、無事公開に至りました。


https://chromewebstore.google.com/detail/animetick-tweet/kedglhmfpphikkmoocimnalnnnkjimecchromewebstore.google.com

(現在公開されてるバージョンでは今回の記事で説明した機能の他に、ハッシュタグの取得や作品個別ページでWatchした場合の投稿機能なども追加しています。またいつかそれらについて書くかもしれません)

ソースコード

github.com

【聖地巡礼】秒速5センチメートル(栃木県岩舟駅周辺) 2024/1/7

簡単な作品紹介

秒速5センチメートルは2007年に公開されたアニメーション映画で、「君の名は。」や「天気の子」で有名な新海誠が監督・脚本・演出などを務めました。

20分程度の短編×3話という形で構成されており、それぞれ主人公である遠野貴樹の中学生時代・高校生時代・社会人時代を描きます。

 

あらすじ(公式サイトより)

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。

そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。

貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。

 

最近は少しファンタジー要素も交えた物語も多い新海誠作品ですが、こちらはそういった架空の要素は存在せず、ひたすら現実的なストーリーを美しい映像で描いています。

 

 

 

聖地巡礼記録

※アニメーション画像の出典はすべて『秒速5センチメートル

 

岩舟駅

1話「桜花抄」で篠原明里が引っ越した先である栃木県の岩舟駅です。

 

ホーム


作中では改札に駅員がいたり待合室にストーブがあったりしましたが、実際は無人改札でストーブもありませんでした。

wikiによると2003年から無人になったらしく、1話の時系列は1990年代という設定なので、まだ無人化される前の様子を描いているようです。

 

駅舎

映画の中では3月にもかかわらず雪が降っていましたが、今回訪れた時は雪も降っておらず暖かったです。

駅前の自転車置き場は今はもう無いようですね。

 

 

駅前の道路

建物の感じが微妙に合わないのですが、場面的に考えて駅から出てすぐの道路だと思います。(背景の山の影は合ってますね)

 

 

小山駅(両毛線ホーム)

岩舟へ向かう途中の乗り換え駅。

小田急線で新宿駅埼京線で大宮駅→宇都宮線小山駅両毛線岩舟駅というルートですね。

大雪により電車が止まり、主人公はここでずっと待つことになります。

 

 

おまけ

実はこの聖地、アニメツーリズム協会が選ぶ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれています。

 

岩舟駅にもひっそりと認定証が掲示してありました。

 

しかし逆に言うと、この認定証以外は特に作品に関する掲示やアピールはなかったですね…

まぁそもそも駅前に商業施設もほぼ何もないので、アピールして観光客を呼んだところでメリットないのかもしれませんが…

<2023秋>琴線に触れたアニメベスト5 & 各作品の推しキャラ

今期も振り返っていきたいと思います

 

 

▼前回

 

 

 

5位: でこぼこ魔女の親子事情

 

あらすじ(公式サイトより)

ひとり森で暮らす魔女のアリッサは、ある日人間の赤子を拾う。

戸惑うものの、ビオラと名付け、赤子を育てることにしたアリッサ。

そして16年後、ビオラはアリッサの想像を遥かに超える成長を見せ……

って、成長しすぎー!!

容姿が逆転した親子のでこぼこドタバタコメディここに登場!!

 

個性あふれるキャラクターたちが織りなす、基本1話完結型のゆるいコメディ作品。毎週安心して穏やかな気持ちで見られます。

原作はマンガで、COMICメテオにて好評連載中のようです。

失礼ながらそこまで知名度ある作品ではないので放送前は全く知らなかったのですが、1話を見てそのギャグセンスに撃ち抜かれました。

声優も結構豪華で、娘のビオラ水樹奈々だったり、ペット(?)のフェニックスが土師孝也だったり、ナレーションが花澤香菜だったりします。

 

 

EDも結構好きです。曲や映像も良いですし、間奏で次回予告を挟むというスタイルも珍しくて新鮮。

回が進むにつれて映像に登場するデフォルメキャラが増えるというオタクが好きな演出も嬉しいですね。

 

ただ、最終話のEDで突然センター下段(フェニックスの前)に現れたこいつ(↑)は誰…?(本編で見た記憶がない)(忘れてるだけかもしれない)

 

 

推し: アリッサ

出典: 『でこぼこ魔女の親子事情』12話

子供のようなかわいらしい見た目ながら、実は齢223歳の魔女であるアリッサ。娘のビオラ(16歳)がとんでもなくグラマラスに成長したため、しばしばどちらが親でどちらが子か間違えられます。

そんなアリッサですが性格は非常に心優しく、拾った子であるビオラを我が子のように愛しています。とち狂った人間やそもそも人間じゃないキャラクターがたくさん出てくるでこぼこ魔女世界において、数少ない良心であり、ツッコミキャラです。

 

 

このアニメの面白さは、アリッサのツッコミのうまさによるものが大きいのかなと思ったりします。語彙センスやテンポ感などが絶妙で、見てて心地良いんですよね…。

cvを務める古賀葵、個人的にはかぐや様や古見さん・アンジェ(プリンセスプリンシパル )など落ち着いた感じのキャラクターのイメージが強かったので、こういうキャラもうまいのか…と恐れ入りました。
(まぁかぐや様はアホモードに入ると落ち着いてはいないが)

 

 

 

 

4位: 君のことが大大大大大好きな100人の彼女

 

あらすじ(公式サイトより)

中学で失恋 100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。

しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという......。

次々に待ち受ける運命の人との出会い—— どうする恋太郎? どうなる100人の彼女!?

 

君のことが大大大大大好きな100人の彼女、通称「100カノ」。主人公に惚れるヒロインが複数いるハーレム系アニメはよくありますが、この作品に関しては主人公が堂々とn股して全員と恋人になるというぶっ飛んだ設定で押し通してきます。

(※本来珍しい設定のはずだが、奇しくも今期は同じく主人公が堂々と二股する「カノジョも彼女」という作品も放送されるという奇跡が起きている)

 

ジャンルとしては一応ラブコメですが、ラブ:コメ=1:9くらいの割合でほぼギャグ漫画であり、巷ではラブコメ界のボーボボとまで言われています。

先ほど紹介したでこぼこ魔女がテンポとセンスで笑わせてくる系のコメディだとすれば、100カノは無駄に(?)豪華なヌルヌル作画で描かれるギャグの勢いと手数で殴ってくるタイプですね。恋愛モノというよりはギャグアニメとして見るのが正しそうです。

とはいえラブコメ作品ではあるのでヒロインたちはかわいいですし、先述の通り作画はヌルヌルです。ギャグの面白さも維持しつつ、美少女たちの魅力を最大限に引き出すんだという強い意志も感じます。

 

▼キャラデザ・総作監を務める矢野茜さんの投稿からも伝わるアツいこだわり

 

 

また、毎週公開されるアニラジも結構面白いのでオススメです。ヒロイン2人のcvである本渡楓富田美憂がパーソナリティを務めています。

 

 

 

 

推し: 院田唐音

出典: 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』4話

お手本のようなツンデレキャラである院田唐音さん。

この作品のキャラクターは名が体を表すパターンが多いですが、特にこの子は「○○じゃないんだからね!」というTheツンデレセリフの最後の6文字を取るという天才的なネーミングですね。

 

特に好きなシーンは、顕微鏡を使って観察をする授業で「別に細胞なんか見えたってなんとも思わないんだからね!」と、細胞に対してツンデレかましてたくだり。

出典: 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』5話

いつも狂ったムーブをしている花園羽香里にすら「何と戦ってるんですかあなたは…」と冷静にツッコまれていて死ぬほど笑った記憶があります。

 

主人公である愛城恋太郎のことが大大大大大好きな唐音ではありますが、個人的には恋太郎とではなく、同じくヒロインの花園羽香里とのカップリンクを推しています。

ツンデレで素直に気持ちを曝け出せない唐音とストレートに愛情表現する羽香里、性格も(体型も)真逆な2人はしばしば喧嘩みたいになることがありますが、この手の作品で喧嘩する2人というのは逆に相性が良いと相場が決まっています。逆にね。

 

▼なかよし

出典: 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』2話

 

 

案の定8話では、キスゾンビと化した2人が仲良く合体技を披露するなど、相性抜群のコンビネーションを見せてきました(どういう状況?)。

 

 

なんならこの後がっつりキスまでしてます。これもう公式のカップリングだろ…

 

 

 

3位: 葬送のフリーレン 

 

あらすじ(公式サイトより)

魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。

各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。

50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。

その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに―。

 

 

話題性で言えば、今期最もバズった作品で間違いないでしょう。

原作は「マンガ大賞2021」や「第25回手塚治虫文化賞」を受賞し、累計部数1700万部を超える超人気漫画で、放送前からかなり評判になっていた作品です。

初回放送が金曜ロードショーの枠で一気に4話分放送されるという異例の扱いを受けるなど、かなり大きな期待をかけられているなというのは感じられます。最近は【推しの子】や薬屋のひとりごとなど、初回に一気に数話分放送する構成の作品もちょくちょく見られますね。

※ただ、推しの子は話の内容的に1話だけ放送するか3話まで放送するかで作品の印象が大きく変わってくるので、最初の3話分を一気に放送した判断はよくわかるんですが、フリーレンに関しては「初回を金曜ロードショーの枠で放送する」という決定ありきでただ2時間分のエピソード詰め込んだだけ、という感じはしました

 

あらすじだけ見ると勇者とか魔王とかが出てくる冒険ファンタジーものかな?と思ってしまうかもしれませんが、この作品はどちらかというと落ち着いたヒューマンドラマに近い気がします。

エルフが出てくる作品というと、やはり人間との寿命の違いがテーマになることが多いですが、例に漏れずこの作品もそれが主題として上がってきます。作品全体としてはゆったりとした空気が流れているものの、要所要所でどこか物悲しいというか寂寥感が漂う展開も挟まれます。

 

オープニング曲である「勇者」も、ヒンメルを想うフリーレンの曲として非常にクオリティが高く話題を呼びました。

水星の魔女の「祝福」も【推しの子】の「アイドル」もそうでしたが、YOASOBIの作るアニメソングは作品の解像度が凄まじいですね…。

 

今期で連続2クールの放送の1クール目が終わったところなので、2クール目も楽しみです。

 

 

推し: フェルン

出典: 『葬送のフリーレン』14話

オタク各位にとって、ここ3ヶ月間で最もタイムラインに流れてきた回数が多いキャラクターの1人ではないでしょうか。

去年であればSPY×FAMILYのヨルやリコリス・リコイルの千束&たきな、ぼっち・ざ・ろっくの結束バンドメンバーなどが無限に流れてきた時期がありましたが、今期は数多くの絵師の方がこの作品の絵を描いていたように思います。なんなら主人公のフリーレンよりフェルンの方が多かった気も

 

フェルンの人気が出た要素はいろいろあると思いますが、個人的に好きなポイントは目ですね。あまり表情の変化が多くないキャラクターでありながら感情が伝わってくるのは、その目が雄弁に物語っているからというのもあるのではないでしょうか。

 

▼自分の投稿遡ったら毎週のように言及してました。だいぶキモい

 

 

最近ではシュタルクとの絡みがエモくて毎週悶えてます。シュタフェル尊…

出典: 『葬送のフリーレン』14話

 



 

 

2位: 16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-

 

あらすじ(公式サイトより)

秋里コノハは美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター。

超人気絵師になることを夢見て美少女ゲーム制作会社で奮闘しているものの現実はうまくいかず……

ソシャゲ全盛期の現代に会社は傾き、コノハはサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿を塗る日々を過ごしていた。

 

ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。

美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージ開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!

 

行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!

アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?

 

圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――

『それじゃあ、始めるね!』

 

原作は「神のみぞ知るセカイ」で有名な若木民喜らが2016年のコミケで頒布した同人誌で、1990年代の美少女ゲーム開発を描いた作品でした。

アニメ化にあたって、2023年の世界からタイムスリップしてきた秋里コノハが新たに主人公として設定され、現代の知識を持ったコノハが過去のゲーム制作現場を目にしてどう動くか、というのが主題の作品にアレンジされたようです。

 

▼参考記事

 

 

タイムリープものというと、世界線の分岐やらタイムパラドックスやらで設定が複雑になることも多いですが、この作品に関してはそこまで難解な感じではなく(一部解釈が難しいキャラクターや展開はあるが)、前半は基本的に90年代の世界でゲーム制作を行うストーリーが進行していきます。

 

零細ゲーム制作会社に勤めるイラストレーター(下っ端)のコノハは、いつか有名絵師になって自分の考えたオリキャラをヒロインとした名作ゲームを作りたいという野望を抱いていました。しかし会社は小規模でチープな作品しか作ろうとせず、他の社員もみな夢を見ずに淡々と働くだけです。

誰にも相手にされず悲しみに暮れる中、偶然立ち寄った中古ゲームショップで謎の老婆に出会います。自分の話をちゃんと聞いてくれる老婆にコノハは感涙し、また来ると約束して店を後にしますが、次にその場所に来たときにはもうそのゲームショップは存在せず、いくつかのゲームソフトが入った紙袋だけが残されていました。パッケージを開いてソフトを確認すると突然光に包まれ、気づけば約30年前の世界に…

 

 

 

推し: 秋里コノハ

出典: 『16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-』14話

やはり、本作主人公のコノハを推したいところですね。

大きな夢こそあるものの実績はなく、現状を変えたくても実際に何か行動を起こそうとしているわけではない(転職を勧められるも「怖くて無理」と発言している)彼女は、一歩間違えれば視聴者からヘイトを集めてもおかしくないキャラクター性かもしれません。

それでも魅力的な主人公として成り立っているのは、並々ならぬ美少女ゲームへの熱意を持っているという特徴の見せ方や構成、そして騒がしいキャラでありながらウザさとかわいさの絶妙なバランスを出せるcv古賀葵の演技力などによるものなのでしょう。

古賀葵についてはでこぼこ魔女のアリッサについての記述でも言及しましたが、今期はこのほかにもキミゼロの黒瀬海愛やカノかのの星崎理沙など、数々のメイン級キャラクターをこなす獅子奮迅っぷりでした。

 

 

また、タイムリープ直後に出会った少年・六田守との関係性も絶妙です。

(以下ネタバレを含むため反転)

この作品ではコノハが過去と現在を何度か往復するのですが、行き先がそれぞれ1992年・1996年・1999年とバラバラです。最初1992年で出会った時の守くんは15歳、次に1996年に行った時は19歳、1999年では23歳ということになります。

一方のコノハは変わらず19歳のまま何度も時空を移動します。これはつまり、同じカップリングなのに年下・同年代・年上とすべてのパターンのシチュエーションが矛盾なく成り立っているということになります。

さらに物語終盤にはもう1つ別のパターンが生まれます。

3回目のタイムリープ(1999年)の際に、その時代においては革命的なゲームを作ってしまったために、以降の歴史が大きく改変されるという事象が発生します。現在に帰ってくると街の風景が元いた世界とは大きく変わっており、また本来あったはずの名作ゲームがすべてなかったことになっていました。様変わりした世界と、それがすべて自分の行動のせいだという事実に混乱・困惑するコノハの前に現れたのは、現在の時空を生きる守くん(46歳)でした。

46歳と19歳の組み合わせ、メジャーではないものの確かに需要あるカップリングだと思います。それもただ年齢差があるというだけでなく、一方は31年前から知ってる、一方は出会い自体はつい最近、というアンバランスさがまたエモいですね…。

 

※注:公式ではあくまでゲーム制作仲間でありタイムリープの秘密を知っている者という関係に過ぎず、明確に恋愛描写があるわけではない

 

 

 

そういえば序盤で頻繁に出てきた「どん底のぞこだぁ〜〜〜」という謎のセリフ、何回か聞いてるうちに結構好きになってきたんですけど、後半は全然言わなくなりましたね…アレはなんだったんでしょう…

 

 

 

 

 

 

1位: 星屑テレパス

 

あらすじ(公式サイトより)

人とのコミュニケーションが苦手な女子高生の小ノ星海果は、自称宇宙人の明内ユウと出会い、なんと宇宙を目指す約束をする。

そして副学級委員長の宝木遥乃や不登校気味の雷門瞬たちとの出会いの中でロケットを作ることになり──

女子高生たちがロケットを作って宇宙を目指す"青春ロケット"ストーリー!

 

今期の覇権アニメとさせていただいた星屑テレパスは、「まんがタイムきらら」原作のアニメ、いわゆる「きらら枠」の作品です。

きらら系の作品といえば、ちょうど1年前の秋アニメとして放送されて大ヒットした「ぼっち・ざ・ろっく」が記憶に新しいかと思いますが、この作品も同じくらいヒットするだけのポテンシャルを秘めていると思います。つくづくFOD独占見放題配信なのが悔やまれる…

 

出典: 『星屑テレパス』6話

 

主人公の海果は極度のコミュ障ゆえに自分の居場所を見つけられず、自分の気持ちが自由に伝えられるような世界を求め、漠然と宇宙に行きたいと考えていました。そんな時に宇宙人と自称するユウと出会い、記憶を失って宇宙に帰れなくなった彼女のためにも本格的に宇宙を目指し始めます。

そこからクラスの副学級委員長の遥乃や勝気な性格でメカニック知識豊富な瞬らを仲間に加え、「ロケット研究同好会」を結成してロケット作りをスタートさせました。話が進むにつれて大会に出場するようになったり、キャラ間の意見が対立したりと波乱もあり、各登場人物の葛藤や挫折がきっちり描かれます。

序盤は「あ〜なるほどね、これが今期のきらら枠ですか」と俯瞰するような気分で見てましたが、途中から各キャラの人間味の描写に深みが出てきて、どんどん引き込まれていきました。

 

▼毎週月曜22時26分(リアタイ視聴後)に星屑テレパスを讃えるbot

 

 

 

推し: 宝木遥乃

出典: 『星屑テレパス』2話

主人公・海果らが所属するクラスの副学級委員長であり、ロケット研究部の優等生枠(?)である宝木遥乃さん。温厚な性格で社交性もあり、誰に対しても優しく接する聖母のようなキャラクターです。

一方で意外とノリも良く、他のキャラクターのボケや奇行に乗ってきたりします。

 

攻撃的な性格で周囲とうまく馴染めず、不登校気味だった雷門瞬ともすぐに打ち解けましたが、この組み合わせもいい感じです。瞬はなんやかんや常識人なので、意外と勢いでボケる遥乃と相性が良いのかもしれません。

 

(以下ネタバレを含むため反転)

一見欠点のない人間に見える遥乃にも、実は抱える悩みがあるということが10話で明かされます。

モデルロケット選手権で惨敗を喫したショックから学校に来なくなった瞬をみんなが心配するシーンで、普段は口にしないような弱気な言葉をつい漏らしてしまった遥乃。それを隠すためにその場を去ろうとするもユウに引き止められ、ようやく少しずつ本音を話し始めます。

 

幼少期、一緒にピアニストを目指そうと約束していた友人が、コンクールの後にピアノを辞めてしまうという出来事がありました。自分が夢を持ったばかりに友人が入賞できず、結果的に夢を奪ってしまったと思い込んだ遥乃は、それ以来自分の夢を持つことを恐れ、夢見る人を応援し支える立場であり続けようとしました。

それゆえに、瞬もその友人同様に夢破れて挫折してしまうのではないかと考え、選手権優勝を真剣に目指していたロケット研究部の中で自分が少し引いた立場で見ていたことを明かします。勝ちも負けも関係なく、どんな結果でも平等に尊い価値があるはずだと、そうあってほしいと彼女は信じていました。

 

これは8話の時点での遥乃と瞬の会話でも言及されていた内容で、「誰かを負かすことだけが勝利の条件だとは思いません。結果によらずその過程で何かを得たのなら、それは貴重な一勝です」「嫌いなものはありませんよ。結果も過程もこの世界にあるものは皆特別ですから、私はすべて否定しません」と遥乃は語っていました。

絶対に勝たなければいけないと自分を追い込む瞬のプレッシャーを和らげるための言葉ではありましたが、今思えばこれは遥乃が自分自身に課した縛りから出てきた、「そうあらねばならない」と自分に言い聞かせる言葉でもあったことがわかります。実際、瞬に「嫌いなものが一つもないなんて、そんなの本気で好きになれるものが一つもないのと同じだろ」と反論され、それに返せていませんでした。

 

夢見る人を応援したいという気持ちに偽りはない一方で、ただ応援するだけでは本当の意味で同じ目標に向かう仲間にはなれない、悔しい気持ちを共有することも傷ついた友人に声をかけることもできないと悟ります。

初登場時からずっと遥乃の首についていた、自分を縛る枷のメタファーとしてのチョーカーが外れる描写とともに、宝木遥乃は自分も夢の当事者となり、ロケット研究部のみんなと対等になることを決意しました。

 

 

社交的で誰とでも仲良くなれるという性格でありながら、実は悩みを抱えていて内心自分に強い縛りを課しているキャラクター(例: ごとよめの中野四葉・ぼく勉の古橋文乃・俺ガイルの由比ヶ浜結衣など)がわりと自分の性癖なので、遥乃はかなりクリティカルヒットです。

 

 

 

おまけ

いつものように、作品自体はベスト5に入らなかったものの好きだったキャラを挙げときます。

 

テラコマリ・ガンデスブラッド(ひきこまり吸血姫の悶々)

出典: 『ひきこまり吸血姫の悶々』1話

ひきこもり生活をエンジョイしていたにも関わらず、なぜか突然帝国軍を率いる『七紅天大将軍』に任命されたコマリことテラコマリ・ガンデスブラッドさん。

本当は虫も殺せないような弱々の少女ですが、それがバレると部下に下剋上されるため、あたかも最強であるかのようにハッタリを張り続けないといけなくなりました。

コマリの正体を知っていてなお彼女を溺愛しているメイドのヴィルや、なんやかんやコマリを崇拝している部下たちに囲まれながら、七紅天大将軍としてハチャメチャな日々を過ごしていく様子が描かれます(わりとシリアスな展開もあります)。

 

コマリの何が推せるかというと、とにかくかわいいという一言に尽きます。文句のつけようがない美貌、正体がバレないようにするために虚勢を張り続ける様子、すべてが愛おしく、作中のキャラと同様にコマリンコールが鳴り止みません。

 

▼コマリン!コマリン!

 

そんなコマリ様の魅力を知ってみたい方は、とりあえずOP映像を見てみると良いでしょう。だんだん推したくなってきますね。

(普通に曲も好き)

 

 

 

 

東堂葵(呪術廻戦)

出典: 『呪術廻戦(渋谷事変)』45話

ここまで散々美少女キャラを挙げておきながら、最後の最後でまさかのチョンマゲゴリラで面食らった人もいるでしょう。でもやっぱり、こういうめちゃくちゃ狂ってるのにめちゃくちゃ強いキャラ、好きなんですよね。禪院真依の言葉を借りれば「しっかりイカれている」キャラです。

こんな脳筋キャラみたいな見た目と言動しておいて、戦闘中は相手を冷静に分析し、不義遊戯とかいう超トリッキーな術式を完璧に使いこなしてわりと頭脳的な戦い方するのも良いですね。

 

44話、虎杖の心が折れて絶望的な状況に立たされた場面で、颯爽と東堂葵が現れた時の安心感は計り知れませんでした。単純な戦闘力の強さだけでなく、精神的に虎杖を鼓舞できるキャラクターという意味でもここは東堂葵以外にいないという感じでしたね…

出典: 『呪術廻戦(渋谷事変)』44話

 

 

どうしようもない鬱展開が続く中、脳内イメージとはいえ突然高田ちゃんのスタンド(?)を召喚して戦い始める東堂葵、あまりにも面白すぎました。

視聴者サイドの空気すらも完全に塗り替えてしまう芸当、これは五条悟でも真似できないでしょう…

出典: 『呪術廻戦(渋谷事変)』45話

 

【聖地巡礼】スキップとローファー(東京都杉並区久我山)2023/12/16

簡単な作品紹介

スキップとローファーは今年の4月から6月にかけてアニメが放送されました。

 

あらすじ(アニメ公式サイトより)

地方の小さな中学校から、東京の高偏差値高校に首席入学した岩倉美津末。

カンペキな生涯設計を胸に、ひとり上京してきた田舎の神童は、勉強はできるけれど距離感が独特でちょっとズレてる。

だから失敗することもあるけれど、その天然っぷりにクラスメイトたちはやわらかに感化されて、十人十色の個性はいつしか重なっていく。

知り合って、だんだんわかって、気づけば互いに通じ合う。

だれもが経験する心のもやもや、チリチリした気持ち。

わかりあえるきっかけをくれるのは、かけがえのない友達。

ときどき不協和音スレスレ、だけどいつのまにかハッピーなスクールライフ・コメディ!

田舎育ちの少女が進学を機に上京して都会の高校へ…!というのは王道とも言えるイントロダクションですね。

登場人物たちは、どこにでもあるような平凡な学生生活を送りつつ、些細な(といっても本人たちにとっては真剣な)悩み事を抱えたりしながら日々過ごしている高校生。平凡であるがゆえにリアルで解像度の高い描写や、そこから生まれる爽やかなエモさがこの作品の魅力と言えます。

 

原作は漫画で、月刊アフタヌーンにて好評連載中です。下記公式サイトより最初の5話くらいは試し読みできます。

 

自分はマガポケでアニメ1期の続きも読みましたが、アニメ放送部分と変わらず、なんならそれ以上に面白いです。

仮に2期が制作されたとしたら原作47話が最終回になると思いますが、もしこのラストで1期OPのメロウが流れ始めたりしたら、エモすぎてひっくり返ってしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

聖地巡礼記録

アニメでは美津未たちが通う学校がある久我山の他に、休日に遊びに行く場所として渋谷や吉祥寺の風景も出てきます。

これらはすべて京王井の頭線沿線にあり、彼女らの行動範囲がこの辺りなんだろうなというのが伺えますね。

今回は久我山周辺を巡礼しました。

 

久我山駅北口

出典:『スキップとローファー』1話

第1話、入学式に遅刻しそうになっている美津未と志摩が学校の最寄駅に降り立ったシーン。

急行停車駅ということもあり、人通りはわりと多めです。

駅の周りは商店街が続いており、賑わっていました。

 

くすりセイジョー付近

出典:『スキップとローファー』3話

こちらは3話、生徒会見学→スタバ(スタマ)の流れのあと誠と解散するところ。

久我山駅から北に少し行ったところです。

ちなみに実際は久我山駅周辺にスタバはありません()

 

 

 

ラパン周辺

出典:『スキップとローファー』1話

1話で学校に向かう美津未が靴を脱いで裸足で走り出した場面。

ラパンというパン屋から東に少し行ったあたりです。

正直ここで合っているか微妙なんですが、色々探し回ってこの場所が一番近いかなーという感じでした。

 

 

 

 

開閉塔通り

出典:『スキップとローファー』6話

6話冒頭、雨の中の通学シーン。

「開閉塔通り」と書かれた変な形の看板が目印です。

実際に久我山駅から都立西高校(つばめ西高校のモデルとされる)への通学路にあたります。

 

 

 

都立西高校の西側の道路

出典:『スキップとローファー』6話

6話のラストあたりで映る生徒の登下校風景。

モデルとなった都立西高校に隣接する道路を北から南に向かって歩いている構図になります。

画像右手の住宅街の屋根の形とかが結構再現度高いです。

 

 

 

 

東京電力パワーグリッド大宮前開閉塔

出典:『スキップとローファー』6話

同じく6話ラスト、美津未がふみに電話をかけながら走って下校する場面。

大きな鉄塔が立っており、東京電力の変電所みたいです。

先ほど出てきた「開閉塔通り」はまさにこの開閉塔に沿った南北の通りですね。

 

 

 

 

おまけ

紹介した6箇所を地図上で表すとこんな感じ。

なんとなーく美津未たちの通学路が見えてきますね。

 

 

 

【聖地巡礼】白い砂のアクアトープ(沖縄県南城市)2023/11/4

簡単な作品紹介

 

「白い砂のアクアトープ」は2021年7月〜12月の2クールにわたって放送されたオリジナルアニメで、「花咲くいろは」や「SHIROBAKO」で有名なP.A.WORKSが手がけた作品です。いわゆる「お仕事シリーズ」ですね。

 

 

 

あらすじ(公式サイトより)

海の生き物が大好きな女子高生・海咲野くくる。彼女の頭の中は、館長代理を務める「がまがま水族館」のことでいっぱい。閉館の危機にある水族館を守るために、夏休み中も仕事に励んでいた。

一方、アイドルを辞めた宮沢風花は、あてもなく沖縄へとやってきたが、偶然通りかかった観光協会の久高夏凛に「がまがま水族館」へと案内してもらう。水槽の前で不思議な体験をした風花は、「今、見えてた?」とくくるから声を掛けられる。

都会で暮らしていた元アイドルの風花と、沖縄の自然の中で生まれ育ったくくるが、さざまな偶然が重なって出逢う、というガール・ミーツ・ガールから始まります。

ストーリーの面白さはもちろん、沖縄の綺麗な海や空を美しく描いた作画も素晴らしく、万人に視聴をお勧めできるアニメです。

 

作品の舞台は沖縄県南城市で、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれています。また、過去には自治体とコラボしてふるさと納税企画が行われるなど、南城市側も積極的に聖地をアピールする取り組みを行っているようです。

 

 

 

聖地巡礼記録

今回巡礼するにあたり、下記の聖地巡礼マップが非常に参考になりました。製作者様に感謝申し上げます。

 

 

琉球バス交通 百名営業所

出典:『白い砂のアクアトープ』1話

1話、沖縄にやってきた風花が占い師の言葉に従ってたどり着いた場所。

那覇から走ってくるバスの終点なので、本当にただひたすら射手座を目指したみたいですね。

そしてここから海を目指して「百名ビーチ」に向かったようです。

 

 

 

百名ビーチ

出典:『白い砂のアクアトープ』1話

風花が沖縄最初の夜を過ごした浜辺。

「アマキミヨのみち」をずっと奥まで進み、ヤハラヅカサなるパワースポットがあるあたりです。

景色が良くて風も快適、風花が一晩ぐっすり寝てしまうのも頷けました。

 

 

ニライ橋・カナイ橋

出典:『白い砂のアクアトープ』1話

百名ビーチで一晩過ごした風花が、ひたすら歩き続けているシーンですね。

ビーチから約7km離れているのですが、夏の沖縄でこれだけ徒歩移動する風花のタフさに震撼を覚えます。

画像はニライ橋・カナイ橋からではなく、その下の国道331号線から見たアングルです。

 

 

民宿 サンサンビーチ

出典:『白い砂のアクアトープ』5話

5話で風花の母親がやってきた際に逃げ隠れたシーン。

厳密にアングルを再現しようとすると車道から撮影する必要があるのでそこは諦めました。

ちなみに実際は隠れられる繁みのような場所はなく、車道から丸見えです。

 

 

 

がまがま水族館跡地

出典:『白い砂のアクアトープ』1話/3話

劇中でがまがま水族館が建っていた場所は、実際は何もない駐車場です。

しかし、南城市が特別に作成した「がまがま水族館記念碑」が設置されており、聖地巡礼に来た人々を迎えてくれます。

 

 

 

あざまサンサンビーチ

出典:『白い砂のアクアトープ』7話

7話の水着回でバーベキューやビーチフラッグをやっていた海岸です。

作中で言及されていた通り、がまがま水族館跡地のすぐ裏にあります。

同じ形状の東屋が延々続いているので特定がなかなか難しかったですね…

 

 

がんじゅう駅・南城

出典:『白い砂のアクアトープ』8話

南城市観光協会や物産館などが併設された施設で、劇中では久高夏凛の勤務地とされています。

中に入ると、くくるや風花の等身大パネルなどが飾ってありました。

 

 

 

おまけ

こちらは南城市ではありませんが、那覇ダイワロイネットホテルおもろまちから撮影した1枚

出典:『白い砂のアクアトープ』9話

9話で研修に来た南風原知夢が泊まっていたホテルのモデルのようです。

これは完全に偶然で、予約してから聖地だと知りましたw

朝食バイキング会場が最上階なので、実際に宿泊して朝食のタイミングで撮影すると良い感じに撮れます。

 

 

 

 

 

こちらも南城市ではなく、50kmほど北に離れた残波岬というところにある西ノ神之屋

出典:『白い砂のアクアトープ』1話

定期的にくくるたちが「まくとぅそーけー なんくるないさー」と祈りを捧げている祠のモデルではないかと言われています

<2023夏>琴線に触れたアニメベスト5 & 各作品の推しキャラ

いつものように夏アニメも振り返っていきたいと思います

 

▼前回分

 

5位: シュガーアップル・フェアリーテイル(第2クール)

 

あらすじ(公式サイトより)

人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界——。そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、"銀砂糖師"と呼ばれていた。

一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、後を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。

けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら、人間のアンと妖精のシャルが、共に紡いでいく未来とは——?

 

前々期(冬アニメ)で1クール目が放送されており、分割2クール目としてその続きになります。

前向きで真っ直ぐな性格で主人公アン・ハルフォードが、様々な苦難に遭いながらも、それを乗り越えて一流の銀砂糖師目指すファンタジーです。その過程で、美男だが高圧的な護衛の妖精シャル・フェン・シャルとの仲をいかに深めていくかがこのアニメの主題と言えます。

 

女性主人公+イケメンのキャラ複数人という構図もあって、どちらかというと女性向けなのかなと感じましたが、ファンタジーやNLが好きであれば男性でも十分楽しめる作品だと思います。ちょっと腹立つキャラは多いですが…

 

 

推し: アン・ハルフォード

出典:『シュガーアップル・フェアリーテイル』13話

真っ直ぐな性格ゆえに見せる多彩な表情が魅力的な主人公、アン・ハルフォード。冬アニメの記事にも書きましたが、中でもその曇り顔が彼女の最大の魅力だと思っています(ひどい)。

中世ヨーロッパを思わせるような架空の世界が舞台ですが、この世界はなにかと治安が悪く、アンはたびたび過酷な目に遭います。

 

▼悲しい表情がよく映える

出典:『シュガーアップル・フェアリーテイル』13話/22話/23話

 

 

とはいえ、やはり物語はハッピーエンドが求められるもの。散々曇らされたからこそ、その後に見せる笑顔もより一層輝くといえるでしょう。

 

 

 

 

4位: 白聖女と黒牧師

 

あらすじ(公式サイトより)

とある教会。そこには可愛いけどだらけグセのある聖女さまと、真面目で過保護で料理上手な牧師さまが住んでいました。

穏やかな日々の中で、密かに恋する聖女と鈍感な牧師が繰り広げる、"無自覚いちゃラブコメ"。

もどかしい二人の関係が行きつく先は――!?

 

ファンタジー設定の舞台で、鈍感な牧師の男ローレンスとそれに想いを寄せる美少女セシリアが織りなす、ゆるい日常系ラブコメディ作品です。

やはりこの手のアニメを作らせたら動画工房の右に出るものはいないな、と改めて感じました。緩急つけた作画や絶妙なテンポ感など、美少女キャラのかわいさを最大限に引き出すためのあらゆる技巧が施されており、やはり安心と信頼の動画工房ですね。

 

 

メインヒロイン・セシリアのcv澤田姫さんは、これがアニメ初主演(なんなら初出演?)のようですが、良い意味でそうは思えない上手さでした。

 

 

 

推し: へーゼリッタ

出典:『白聖女と黒牧師』5話

物語中盤から登場するヘーゼリッタは名家のご令嬢で、ローレンスの神学校時代の友人であるアベルというキャラが彼女の家庭教師を務めています。その縁もあって、ローレンスとセシリアが暮らす教会で一時的に居候することに…。

お嬢様だけあって真面目で品の良い雰囲気を醸し出していますが、実は方向音痴だったりと抜けているところも多々あります。おかわいいですね。

 

 

家庭教師であるアベルに対しては、時折厳しい言葉を投げかけながらも根は信頼している様子が感じられます。それが恋愛感情かと言うとそこまでは至っていないような、絶妙な距離感ですね。それもまた良し。

出典:『白聖女と黒牧師』13話

アベル側も一見軽いお調子者のように見えてわりとしっかりしているので、ちょっと抜けたところがあるヘーゼリッタと相性が良さそうですね。ナイスカップリング。

 

 

 

3位: 無職転生II

 

あらすじ(公式サイトより)

働きもせず他人と関わりもせず、ゲームやネットに明け暮れる34歳引きこもりのニートが、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!

少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー

 

2021年冬に1期前半クールが、そして同秋に後半クールが放送された人気作の第2期。今回放送されたのは2期の前半クールで、後半は2024年の春から予定されています。

原作のライトノベル異世界転生モノの元祖とも言われており、昨今世間にあふれかえっている有象無象の異世界転生系作品に比べてかなりクオリティが高いんじゃないかと思います(※個人の感想)。

 

1期ではルーデウスが転移事件に巻き込まれて離れ離れになった家族を探すため、エリスやルイジェルドとともに冒険の旅を続けるというのがメインでした。

2期はざっくり言うと、1期のラストで背負ったトラウマが原因で発症した「とある病気」を治療するために魔法大学に入学し、かつての知り合いザノバや先輩のフィッツと親交を深めながら研究を行う、というストーリーになります。

 

(以下ネタバレを含むため反転)

 

魔法大学では、幼少期に村で暮らしていた頃の幼馴染みであるシルフィに再会することになります。ところがシルフィはとある事情から自分の正体を隠しており、名前も変えて「フィッツ」と名乗っていました。そのためルーデウス側は気付くことができず、シルフィが一方的に認識しているという状況でストーリーが進行します。

ルーデウスに恋心を抱いているシルフィは、自分の正体に気づいてほしいという思いと、正体をバラすわけにはいかないという理性の間で葛藤しながら、彼の研究の手助けを続けます。

ルーデウスとシルフィの関係がどう進展していくか、というのも無職転生2期のテーマの1つと言えるでしょう。

 

 

推し: アリエル・アネモイ・アスラ

出典:『無職転生II』12話

アスラ王国の第二王女で、王宮での権力争いによるの身の危険を察知し、魔法大学に留学中のアリエル様。その圧倒的カリスマ性で、生徒会長も務めています。

そんな高貴な身分でありながら、前日譚となる0話では冒頭から臣下と陥没○首の話をしているシーンが放送され、視聴者の度肝を抜きました。

※会話内容自体は婉曲的なもので直接そのワードは出てきませんでしたが、作者が実況ツイートで明言してしまいました。本当に酷い話です。

 

 

そんなアリエル様ですが、転移事件の影響で結果的に王宮に侵入してしまったフィッツを自身の配下として保護して友人のように接するなど、心優しい面も見えます(自分を魔物から救ってくれたという恩義もあってのことですが)。

出典:『無職転生II』12話

魔法大学入学後はフィッツの恋愛相談の相手となりアドバイスを授けるシーンがありますが、そこには臣下に助言するという王女としての一面と、ワクワクしながら友人と恋話しているような普通の少女としての一面がうまく共存していて、このへんのバランスがアリエル様の魅力なのかなと感じました。

 

▼個人的に好きなシーンは大口開けてタルトを頬張る回。勇ましい

出典:『無職転生II』0話

 

 

 

 

2位: ホリミヤ -piece-

 

あらすじ(1期公式サイトより)

堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。
だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。
ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。
「堀さん」
そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――
クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?
恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!

 

こちらも2021冬に1期が放送されていた作品。と言っても「続き」ではなく、1期の内容を補完する形のストーリーになります。

1期では原作漫画1巻から16巻の卒業式までの内容を13話に詰め込むために多くのエピソードをカットしていたので、飛ばされたエピソードを改めてアニメとして制作して、欠けたピースを埋めていく、という趣旨なのでしょう。

ジャンルとしてはラブコメであるものの、恋愛以外の人間関係や学生生活・家族との関わりなども丁寧に描かれ、「高校生の青春モノ」と表現するのが一番しっくりくるかなと思います。

一応作品の主幹はタイトル通り堀さんと宮村くんの関係性になりますが、この2人以外のキャラクターをメインとしたエピソードも多く、実際5話のサブタイトルが「井浦」だったり8話のサブタイトルが「柳くん」だったりと、脇役(と言ったら失礼かもしれませんが)にスポットを当てた回も存在します。

 

 

推し: 綾崎レミ

出典:『ホリミヤ-piece-』2話

綾崎レミが好きです。どれくらい好きかというと、「綾崎レミが好きすぎる部」を結成するくらい好きです。

※活動内容: 毎週の放送終了後に綾崎レミのぐうかわシーンをツイートする

 

最初はメインヒロインの堀さんと揉めるキャラとして登場したレミですが、すぐに和解して仲良くなり、由紀・桜も含めた「いつものなかよし女子グループ」として定着します。

「(少なくとも表面上は)天真爛漫で人から好かれている」「アホっぽく見せかけて、実は心中ではいろいろ考えている」「(無意識にかもしれないが)自分のかわいさを最大限に発揮するようなあざといムーブをする」あたりは自分の性癖に刺さるところなので、綾崎レミはわりとクリティカルヒットでした。

 

 

出典:『ホリミヤ』8話

特に好きなエピソードは1期8話の過去編ですね。初登場時からすでに仙石と恋人関係にありましたが、この過去編ではそこに至るまでの過程が描かれます。

今でこそ仙石への好意を包み隠さずガンガン態度に出すレミですが、付き合い始める前は当然その想いを秘めながらの関わりになります。

ちょっと攻めた発言をしてしまってあたふたしたり、掛けられた何気ない言葉にドキドキしたり、相手の真意を図りかねて緊張したり…。一挙手一投足が今の綾崎レミとは違って新鮮で、そしてそんな期間を経て今の関係になったんだなと思うとあまりのエモさに膝をつかざるを得ません。

 

原作で読んだ時からこの回は本当に好きだったので、アニメ化されて感無量でした。(7年前という事実…)

 

 

 

1位: 好きな子がめがねを忘れた

あらすじ(公式サイトより)

ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。

「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」

不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。

そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから3日。隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・!?

 

今期の個人的な覇権は、「好きめが」こと「好きな子がめがねを忘れた」とさせていただきます。

大まかなジャンルとしては、ひとつ大きな特徴を持ったヒロインと、そのヒロインを好きな主人公、という1対1カップリングの構図で進むオーソドックスなラブコメディと言えるでしょう。

 

この作品の最大の強みは、やはりメインヒロイン・三重あいというキャラクターにあると言っても過言ではありません。これについては後述します。

 

加えて、作画の良さも魅力の1つです。ややCGっぽい?感じなんですが、その分動きの滑らかさは見事なものでした。

この作品を見るまで知らなかったのですが、制作会社のGoHandsは3DCGを駆使した背景美術や独特のカメラワークに特徴があるようで、今回もそのような"クセ"が随所に見られます。

 

ただ、1話の冒頭に小村くんが朝の学校の廊下や階段を歩く姿を様々なアングルでぐるぐる回しながら映す描写がありますが、これに関しては最初「違和感がすごいな〜」というどちらかというとマイナスの感想でした(今も正直そう思っている)。

youtubeのコメント欄には絶賛する声も多いので人それぞれ好みが分かれるようですが、個人的には微妙に感じました。ただまぁこの演出は1話の最初だけで、以降はわりと自然な、というか綺麗な作画で安定していたので文句なしです。

(余談ですが、GoHands社の作品履歴を確認すると生徒会役員共があり、「そういえば劇場版生徒会役員共も冒頭でこんな感じの独特なカメラワークの描写あったな…」と腑に落ちました)

 

オープニングテーマの「NAME」も個人的にめっちゃハマりました。

作曲/編曲が堀江晶太・作詞がDECO*27と、ボカロ好きなら知らない人はいないであろう最強のボカロP2人によるタッグです。

ありがたいことに公式でフルPVがあがっていますが、映像がアニメの名場面集みたいな感じになってます。歌詞も主人公・小村くんの心情をわりとストレートに表した感じですね。

またアニメの音楽担当はジミーサムPで、ボカロ厨ホイホイの布陣になってます。

 

▼ちなみに作品の舞台は高円寺で、先日聖地巡礼にも行ってきました

 

 

推し: 三重あい

出典:『好きな子がめがねを忘れた』6話

眼鏡がないと教科書もまともに読めないほどの視力でありながら、定期的にうっかり眼鏡を忘れたり壊したりしてしまう三重さん。困っている三重さんに手を差し伸べたことから、小村くんと三重さんの関係は始まります。

人は自分にだけ弱みを見せてくれる相手に対して好意的な印象を持つと言いますが、眼鏡を忘れた三重さんを助ける日々の中で、小村くんはどんどん彼女に惹かれていきます。

もちろん要素はそれだけではなく、ふとした時に見せるかわいらしい仕草であったり、時折現れる謎の戦士(ウォーリアー)語彙の面白さであったり、あるいはその美しい髪と澄んだ瞳であったり…いろんな魅力に打ち抜かれ、小村くんは三重さん沼にハマります。そして視聴者の自分も見事にハマりました。

一方の三重さんも、最初は「いつも助けてくれる優しいお父さんのような存在」だったのが、他の女子と仲良く話している様子を見て無性に気になったり、寝癖のついた髪を見られたくないと感じたり、いつしか特別な存在へと変わっていきます。激エモです。

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

 

最初は「眼鏡がなくてよく見えないから」という理由で、急に小村くんとの物理的な距離が近くなったりしていた三重さんですが、途中から「これもう狙ってやってるだろ…」と思わされるようなムーブも増えてきます。実際、徐々に小村くんへの気持ちを募らせていっていたことを考えると、無意識下で距離を詰めたいという心が自然と行動に現れていたのかもしれません。

真相はどうあれ、三重さんのその思わせぶりなムーブはもはや「魔性」と形容できるほどのもので、途中から自分も「三重さんになら人生狂わされても悔いはないかな…」と思うようになってきました。

↑既に狂ってしまったかもしれない

 

 

 

ただでさえぐうかわな三重さんですが、cvが我が推し声優の若山詩音であったことにより、さらに特攻が入りました。

これまで数々の作品で主演級のキャラを演じてきた若山詩音さんですが、SSSS.DYNAZENONの南夢芽にしても、takt op.Destinyのコゼットにしても、リコリス・リコイルの井ノ上たきなにしても、恋愛要素はあるもののあくまでメインテーマとして強大な敵との戦いがあり、ゆえに強さとかわいさのバランスが取れた演技だったように思います。

ところがこの好きめがという恋愛要素一本の作品で、三重あいというキャラクターのかわいさに全振りした演技は、これまで推してきたオタクを萌え死させるのには十分なインパクトだったと言えるでしょう。

 

そんな若山詩音と、小村くんのcvである伊藤昌弘の2人がパーソナリティを務める「好きめがラジオ」も公式youtubeチャンネルで配信されているので、若山詩音狂信者の皆様はチェックされると良いでしょう。

終始テンションバカ高い若山詩音を堪能できます。安済知佳に振り回されていたリコリコ ラジオを思い出しますね。

 

最後に、三重さんの超絶ぐうかわシーンを並べておきます。

 

・マフラーもこもこ三重さん

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

冬×ロングヘア美少女の定番。もこっとなった髪は平和の象徴

 

 

・眼鏡の有無で目つきが大きく変わる三重さん

出典:『好きな子がめがねを忘れた』2話
眼鏡なしverの鋭い目つきも良し、眼鏡ありverのくりくりおめめもまた良し

 

 

・猫(ビニール袋)を前にして自分も猫になる三重さん

出典:『好きな子がめがねを忘れた』3話

もはや説明不要。今期最大の萌えがここにある

 

 

 

 

 

 

おまけ

例によって、作品自体はベスト5に入らずも魅力的だったキャラを挙げときます。

 

小岩井吉乃 (政宗くんのリベンジR)

出典:『政宗くんのリベンジR』11話

2017年冬の1期放送から実に6年半の時を経て2期がアニメ化された「政宗くんのリベンジ」より、小岩井師匠を推します。ダウナー系で口の悪いcv水瀬いのり、良い文明。

メインヒロイン・安達垣愛姫の世話役であり、愛姫に復讐を誓う主人公・真壁政宗の"師匠"でもある小岩井吉乃さん。普段ぼーっとしていて小動物のように弱々しく振る舞っていますが、実は計算高くかなり腹黒なキャラクター…というのが1期までのイメージだったかと思いますが、2期ではそこからさらに進化を遂げます。

(以下、ネタバレ含むため反転)

元々この物語は「幼い頃にデブだった自分のことを豚足と罵った愛姫に復讐するため、研鑽を重ねて別人のようなイケメンになり、気づかれずに愛姫を自分に惚れさせた上でこっぴどく振る」というデッド・オア・ラブ作戦から始まりました。ところが2期で、自分に酷い言葉を投げたのは実は愛姫ではなく、愛姫のふりをした吉乃だったということが発覚します。

吉乃が政宗の作戦に協力して師匠をやっていたのは、かつて彼を騙して酷い言葉をかけた罪悪感からでした。しかし作戦のために一緒の時間を過ごすうちに、吉乃は政宗に惹かれていきます。

クライマックスで吉乃は政宗に告白しますが、政宗はそれを断って愛姫を選びました。奇しくも「かつて自分を豚足と罵った女を惚れさせて振る」というデッド・オア・ラブ作戦を結果的に成功させた上で、メインヒロインの愛姫とはきっちり結ばれるという構図になっているのが美しいですね(マガポケのコメント欄で誰かが書いてた)。

 

ちなみに原作も読んでいたのですが、個人的には原作絵の方が好きです。というかアニメ作画もうちょっと頑張って欲しかった…

 

 

 

アネット (スパイ教室)

出典:『スパイ教室』19話

各国がスパイによる"影の戦争"を繰り広げる世界で、凄腕スパイの男が実戦経験のない7人の美少女スパイチーム「灯(ともしび)」に教育を施しながら任務に挑む——という感じのスパイアクションアニメ「スパイ教室」。原作のライトノベルファンタジア大賞を受賞するなど、元々人気の高い作品です。

これはまぁ勝手にそう期待した自分が悪いというのもあるんですが、放送前の宣伝で「世界最強のスパイによる世界最高の騙し合い」「死亡率9割を超える不可能任務に挑む」などの触れ込みがあったので、てっきりガチガチに練られたハイレベルな頭脳戦が見られるのかなーと思い込んでました。が、実際はかなりガバガバで、「さすがにそれは無能すぎんか…?」みたいな展開も多くて少し冷めてしまい、それに引きずられてちょっと引いた目で視聴し続けていた感がありました。

ただ、「美少女キャラがわちゃわちゃやってなんやかんやで事件解決!」みたいなノリの作品だと思えば良いアニメですし、実際声優も豪華で作画も安定しているので各キャラクターを愛でることで十分楽しめます。

そんな美少女の1人、コードネーム<忘我>のアネット。ピンク髪ツインテール・眼帯・幼少期の記憶がない・一人称が「俺様」・基本的に誰に対しても敬語、と要素てんこもりです。また悪戯好きの発明家で、よく危ないトラップを発明してはチームメイトが被害に遭っています。

(以下、ネタバレ含むため反転)

これだけでも十分キャラが立っているアネットですが、記憶喪失設定のキャラにつきものの重い過去を持っています。かつて捨て子だったアネットはマティルダという女スパイに拾われたのですが、そのマティルダから酷い虐待を受けていました。記憶喪失だったり隻眼だったりするのもそれが原因です。

ひょんなことから灯のメンバーたちに接触したマティルダは、彼女らを騙して自分の国外逃亡に利用しようとします。が、アネットは記憶が戻らないながらもマティルダの本質を見抜き、他の灯メンバーに気づかれないまま、そこそこ容赦ない方法でマティルダの暗殺を成功させます。たった一人で標的を殺し切る技術と精神力は並外れたものであり、普段のアネットからは想像できないものでした。

(まぁ実際はこのエピソード放送前からテレビCMでアネットにやべー闇があることは示唆されていたので、ちょっと驚きは薄れたのですが…)(このネタバレCM必要だったのか…?)

 

あと、髪下ろしたアネットはもはや別人ですね。誰だこの美人…。

出典:『スパイ教室』14話

 

【聖地巡礼】好きな子がめがねを忘れた(東京都杉並区高円寺)2023/9/30

簡単な作品紹介

好きな子がめがねを忘れた、通称「好きめが」は今年の7月から放送が始まり、ちょうど先日最終回を迎えたばかりになります。個人的には夏の覇権です。

 

 

あらすじは以下の通り(アニメ公式サイトより)

ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。

「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」

不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。

そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから3日。隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・!?

 

ひとつ大きな特徴を持ったヒロインと、そのヒロインを好きな主人公、という1対1カップリングの構図で進むオーソドックスなラブコメディです。

ここだけの話、ガチで激エモなのでNL好きの各位は視聴を強く推奨します。

 

 

 

原作は藤近小梅先生の描く漫画で、ガンガンJOKERで好評連載中です。

 

同じ作者が描いている「隣のお姉さんが好き」という漫画も面白いのでおすすめです。ちなみにこちらは柏が舞台。

 

 

 

聖地巡礼記録

出てくる街並みは基本的に高円寺、たまに吉祥寺って感じですね。

今回巡礼にするにあたり、Knightouさん作成の聖地巡礼マップを参考にさせていただきました。深く感謝いたします。

 

 

 

 

馬橋小学校西の道路

出典:『好きな子がめがねを忘れた』オープニング映像/2話

オープニング映像をはじめ、登下校のシーンでよく見る風景です。

2話のビニール袋を猫と間違えた三重さんがにゃーにゃー言ってたエピソードなどが印象的ですね。

ちなみに学校のモデルは駅の東にある高円寺中学校ですが、ここからはかなり離れているので現実とは差異があるようです。

 

 

 

馬橋公園西の道路

出典:『好きな子がめがねを忘れた』6話

前述の馬橋小学校から少し北に行ったところにある公園の西側です。

6話の、コンビニではがきを出した後に解散するシーンですね。

アニメでは植木が並んでいたところが実際はただの柵になってました。

 

 

 

純情商店街

出典:『好きな子がめがねを忘れた』5話

5話のバレンタインデーの話ですね。

「純情商店街」が「愛情商店街」になったり、「LIQOUOR OFF」が「BEER OFF」になったりしてます。

ちなみに小村くんたちが買い物をしたスーパー(王の墓があったやつ)の内装は「いなげや杉並新高円寺店」で、この商店街からかなり離れたところにあります。

 

 

 

駅の北西ゾーンの住宅街

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

4話、遅刻しそうな2人が走っているシーン。

角度的にうまく撮影できなかったのですが、このへんのゾーンで間違いなさそうです。

特徴物がなくて特定に苦戦したのですが、たまたま同行者が電気系統の専門家だったため、電線の形状からおおよその位置を特定してくれました。なんだその技能…

 

 

 

ローソン 高円寺南四丁目店前の交差点

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

上述のシーンの続きで、髪ボサボサなのを小村くんに見られるのやだな…と三重さんがつぶやいて、小村くんが撃沈するくだりです。

そのほかにも、6話で懸賞ハガキを出したり8話でアイス食べたりしてるシーンもこのローソンだと思われます。

 

 

 

ゲーテビル前自販機

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

うっかりブラックコーヒーを買ってしまった三重さんが小村くんに飲んでもらおうとするも、ヘタレて飲めなかったくだりです。

ここはかなり再現度高いですね。

せっかくなので、この自販機でコーヒーを買って飲みました(微糖)。

 

 

 

高円寺東公園

出典:『好きな子がめがねを忘れた』8話/12話/13話

8話のブランコや12話の鉄棒、13話の滑り台などいろんな話に出てくる公園です。

入口は左右反転させてるみたいですね。

ちなみに13話で2人が入っていた小部屋みたいな遊具は、実際は屋根がなく開放感あふれる感じでした。

 

 

 

おまけ

2話で出てきたケーキ屋「トリアノン」にも行ってみました。

ストーリー的には吉祥寺のシーンなんですが、このケーキ屋は高円寺にあります。

 

出典:『好きな子がめがねを忘れた』2話

お客さんも多かったのでさすがに撮影はできませんでしたが、食べログの内装写真などを見ると一致してるのが確認できます。