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聖地巡礼とか各期のアニメ振り返りとか書きます

<2024冬>アニメ振り返り

今年からタイトルをシンプルにしましたが、内容はこれまでのクールと特に変わらず独断と偏見で選んだ冬アニメベスト5 & その推しキャラです。

 

▼前回


 

 

 

5位: ダンジョン飯

 

あらすじ(公式サイトより)

ダンジョン飯。 それは、“食う”か“食われる”か―――

ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた!
命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。
再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。
妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。

「食糧は、迷宮内で自給自足する!」

スライム、バジリスクミミック、そしてドラゴン!
襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!

 

シリーズ累計発行部数1400万超えの大人気漫画が原作のダンジョン飯。原作を知らない自分は最初飯テロ系の作品なのかな?と思ってましたが、ダンジョンを攻略する冒険ファンタジー的な側面もわりとありました。

いろんなモンスターの習性や生態系を深掘りしてその食べ方を考察していくという意味では、異種族レビュアーズとちょっと近いところはあるのかもしれません(R18要素はないですが)。

 

1話でいきなりドラゴンとの戦闘でパーティが全滅し、主人公の妹がドラゴンに食われるという衝撃的な展開から始まります。と言っても、この世界では死んでしまっても遺体さえ残っていれば魔法で蘇生することが可能なので、そこまでシリアスな空気ではなく、「消化される前に助けるぞー!」みたいな空気で冒険が進んでいきます。

 

人気作だけあって予算も万全なのか、作画はハイレベルで安定しており、オープニング曲にBUMP OF CHICKEN・エンディング曲に緑黄色社会と人気アーティストを起用しています(あるいは、飯にちなんでチキンと緑黄色野菜というシャレなのかもしれませんが…)。

▼EDのParty!!は結構好きです

 

 

 

 

タイトルの通り、ダンジョン内で倒したモンスターを飯の材料にするというストーリー。序盤は歩くキノコやサソリなど「まぁ食べ物っちゃ食べ物かな…」くらいのモンスターを料理していましたが、中盤からはコウモリだったり、動く鎧(に生息していた軟体生物)だったり、宝物に擬態する虫だったり、おおよそ食べ物とは言いづらいものまで扱っていきます。

最初は「流石にそれはグロくて食えんやろ…」などと思っていたのですが、7話でクラーケンの寄生虫を蒲焼きにしてるのを見て、ウナギやアナゴ食ってるのも似たようなもんだな…と気づいてしまいました。そう考えると、我々がカニやエビみたいな甲殻類を丸茹でして解体して食ってるのもグロいっちゃグロいですし、なんなら生物の肉を食べること全般がそうではないかとすら思えてきます。「食事」という行為全般がどうあがいてもグロいという事実を突きつけられ、毎週ちょっと食欲が減衰してました。

 

 

 

好きなキャラ: マルシル

出典: 『ダンジョン飯』7話

パーティーの魔法担当かつ顔芸担当のエルフ、マルシルさん。相対的に常識人寄りなのでツッコミ役に回ることが多く、主人公たちに振り回されがちですが、魔法の技術は高く優秀です。

ただ、ゲテモノ料理に抵抗があり最初は拒否するものの、なんやかんやで最後は屈して食べてしまうので、クソザコイメージがついてしまっている節はありますね…。

 

リアクションが激しくて表情豊かなので好きなタイプなキャラです。

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

8話では、ドラゴンに食われた主人公の妹ファリンとマルシルの過去が描かれます。

同じ魔法学校に通っていた2人ですが、授業の内容を完璧にこなす真面目な優等生だったマルシルと、授業もサボりがちで周囲から浮いた存在だったファリンは対照的な存在でした。

ある日の精霊の繁殖実験を行う授業で、教科書通りの方法で順当な成果を得た自分よりも爆発的な繁殖を成功させたファリンに対し、彼女は興味を持って話しかけます。聞くとファリンはたまに授業をサボって遊びに行っていたダンジョンの環境を参考にしたとのこと。実際のダンジョンに連れて行ってもらい、自分に教科書以外の知識が不足していることに気づいたマルシルは、さらなる高みを目指してファリンと仲良くなりたいと願いました。

現在のマルシルを形作ることになったエピソードであると同時に、終盤でドラゴンと対峙する展開における彼女のモチベーションにも関わってくる重要な話ですね。

 

 

 

 

4位: 魔法少女にあこがれて

 

あらすじ(公式サイトより)

魔法少女に憧れる柊うてなは、ある日謎のマスコット・ヴェナリータに出会う。

ヴェナリータの力で魔法少女に変身できると思ったうてなは、心を踊らせていた。

しかし、変身後の姿は魔法少女とはほど遠い、悪の組織の女幹部そのものだった!?

 

「悪の組織と戦う魔法少女」という概念が一般的な世界で、魔法少女に憧れる何の変哲もない女の子である主人公が奇妙なマスコットキャラに唆されて変身する…というところまではよくある魔法少女モノですが、この作品では魔法少女ではなく悪の女幹部に変身してしまいます。

元々魔法少女の大ファンだったうてなは、もちろん最初は魔法少女たちと敵対する立場になることに難色を示していましたが、戦う中で彼女らを痛めつける快感に目覚めてしまい、歪んだ愛が高じて徐々にサディスティックな女幹部としての覚醒を見せていきます。

1話から触手責め・くすぐり・スパンキングとエンジン全開で、お約束の"謎の光"が多少入ってるとはいえ「地上波でよくこれ放送できたな…」というのが率直な感想でした。このノリで最終話まで突っ走った攻めの姿勢に敬礼。

 

この作品において見事だったのは、うてなのcvを務める和泉風花さんの演技だったと思います。

まずうてなの基本的な性質である「魔法少女オタクの陰キャ」声が抜群に上手いんですが、それに加えて悪の女幹部として魔法少女を虐める時の興奮した声や、解釈違いにブチギレる時の迫力ある声などの切り替えも良かったです。

正直なところこれまで全然知らなかった声優で、実際wiki確認しても過去に主役級のキャラクターを演じたことがほとんどなかったのでビビりました。ここから活躍の場が広がっていきそうな予感…。

 

▼なんと公式でASMR動画も上がっています。コメント欄で「ここDLsiteじゃないですよ?」とか言われてて草

 

 

 

好きなキャラ: ロコムジカ(阿古屋 真珠)

出典: 『魔法少女にあこがれて』8話

主人公たちが所属する悪の組織「エノルミータ」とはまた別の「ロード団」の構成員だったロコムジカ。まともに初登場したのは8話と遅めですが、オープニング映像にウキウキでカラオケする姿があったのでそれ以前から気にはなっていました。

この子も主人公同様、普段は普通の女の子ですが、アイドルを目指してなぜか(?)悪の組織に入ったようです。なお、絶妙にイジれないくらい歌が下手というアイドルとして致命的な欠点を抱えています。

この子に関してはキャラデザが一番好みでした(直球)。

 

また、同じくロード団の構成員であるルベルブルーメとは変身前の状態からの幼馴染ですが、ここの関係性がなかなかにエモいです。というかぶっちゃけ百合ですね。なんなら10話のサブタイトルが「ロコ×ルベ」になるくらい公式設定です。

普段は口喧嘩ばかりしていますがなんやかんやいつも2人一緒にいますし、特にルベルブルーメは自分の能力を使ってロコムジカのアイドルの夢をこっそり手伝ったりしてます。たぶんルベ→ロコの矢印がデカい(個人の印象です)。

 

(以下ネタバレ含むため反転)

いろいろあって最終的にロコムジカとルベルブルーメはロード団を脱退し、エノルミータに入って主人公たちと仲間になります。

9話までのED映像はエノルミータの3人の日常風景を描いたものでしたが、ロコムジカとルベルブルーメが仲間になった10話以降は5人の日常風景に切り替わります。オタク君はこういうのが好きなんですよね…

 

 

 

 

3位: 姫様"拷問"の時間です

 

あらすじ(公式サイトより)

国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。

王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。

「姫様“拷問”の時間です」

監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。

 

タイトルとこのあらすじだけ見ると、あたかも剣呑な作品であるかのような印象を受けますね。しかしこのあらすじには続きがあり…

 

あらすじ(続き)

ほわほわの焼きたてトースト!
湯気がたちのぼる深夜のラーメン!
愛くるしい動物たちと遊ぶ時間!

美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、
“拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!?

誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!

 

という感じで、なんなら冬アニメで一番平和まであります。

「平和な日常系アニメと見せかけて実はシリアス」というパターンだと「がっこうぐらし!」や「魔法少女まどか☆マギカ」などが有名ですが、こちらはその逆パターンって感じですね。

(まぁこの作品に関しては公式サイトやPVの時点で既に平和なので、別にそこまで騙そうとしてるわけではないですが…)

 

 

ストーリーは基本的に

 

魔王軍の拷問官が姫様に拷問を仕掛ける

「私は絶対に屈しない!」

(前述のようなほほえましい拷問)

姫様は屈した

 

という流れが繰り返されることになります。

 

▼絶対に屈しない!と凛々しい顔をみせる姫様。数分後に屈する

出典: 『姫様"拷問"の時間です』2話

これだけ聞くとワンパターンでマンネリになるのでは…?と思えますが、いろんな性格の拷問官が出てきたり、魔王軍側の内情の話が出てきたり、なんなら拷問せずにみんなで遊びに行く話があったりと、いろんな工夫で視聴者を飽きさせません。

あと、聖剣であるエクスのツッコミが毎度キレキレなのも良かったです(冷静に考えると聖剣が喋ってツッコミ役を担っているのも意味わかりませんが、面白いのでヨシ)。

 

作画クオリティも高くテンポも良いので、毎週見ていてめちゃくちゃ満足度が高い作品でした。2期作成も決まっており、続きが楽しみです。

 

 

好きなキャラ: 姫様

出典: 『姫様"拷問"の時間です』6話

主人公である姫様を推したいと思います。ちなみに主人公なのに最後まで本名は出てきませんでした。エンドクレジットでも公式サイトのキャラクター紹介でも「姫」としか書かれていません。

 

やはりこの手の作品ではいかにキャラのかわいさを魅せるかがキモですが、その点においてこのアニメは完璧だったと言えるでしょう。ハイクオリティ作画で繰り出される表情変化も豊富で、放送後は毎週のように姫様の画像をツイートするbotと化していました。

 

 

一応国王軍第三騎士団の騎士団長なので、剣術はめちゃくちゃ強いみたいです。スポーツチャンバラ回では珍しく(?)イケメンな姫様を拝めます。

 

 

ちなみにcvは白石晴香さんですが、この人の演技力の高さも姫様の魅力の爆上げに大きく貢献していると思います。彼女がパーソナリティを務めるアニラジも毎週聞いてましたが、ラジオ企画で中の人も"拷問"を受けさせられてて笑いました。

 

 

 

 

2位: 葬送のフリーレン

 

秋アニメの記事でも書きましたが、連続2クールということで今回もランクイン。あらすじ等は前回の記事をご覧ください。

2クール目は少しアニメの毛色が変わったように思います。1クール目はゆったりとした牧歌的な雰囲気の中で、フリーレン一行が旅を続けながらいろんな"感情"に出会っていくという感じでしたが、2クール目では「一級魔法使い選抜試験編」がスタートし、バトル要素が濃くなっていきます。登場キャラも一気に増えました。

と言ってもこれまでの良さが損なわれたわけではなく、むしろ加算されてより面白くなったというのが正しいでしょう。もともと作画の強さは評判でしたが、その作画力で描かれる戦闘シーンは圧巻でした。

 

オープニングテーマは、1クール目の「勇者(YOASOBI)」に続いて「晴る(ヨルシカ)」。ボカロ好きとしては非常に嬉しいリレーです。

公式チャンネルには曲に合わせて一級魔法使い選抜試験編を振り返る映像がアップされているので、皆様要チェックです(本編未視聴者はネタバレ注意)。

 

 

好きなキャラ: ユーベル

出典: 『葬送のフリーレン』21

一級魔法使い選抜試験編から登場した新キャラ・ユーベル。前回の記事ではフェルンしか勝たんと豪語していましたが、世間の話題を席巻した彼女の前にあえなく屈しました。

 

▼屈していく様子

 

饒舌ながらダウナー系の喋り口調・謎の紐が特徴的な衣装・緑髪サイドテール・常にジト目で薄ら笑いを浮かべている、と沼にハマりやすい要素がたくさん詰まっています。

 

cvは長谷川育美さん。「ぼっち・ざ・ろっく」の喜多郁代役などが有名ですね。このクールでは他にもルプなな(ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する)て主人公のリーシェ役を務めていましたが、そちらも良いキャラでした。

 

ユーベルを語る上では、やはりメガネ君(ラント)の存在は外せないところでしょう。一次試験ではフェルンも含め3人で同じパーティーに振り分けられましたが、二次試験では特に組分けがあるわけではないにも関わらず行動を共にしていました。まぁユーベルが勝手につきまとっていただけとも言えますが…。

蠱惑的な態度でちょっかいをかけ続けるユーベルと塩対応でいなし続けるラントのコンビは多くのカップリングオタクの心を掴み、大量の二次創作画像が巷に溢れていました。特に学パロが多かった気がします。

 

▼良い雰囲気(?)

出典: 『葬送のフリーレン』24

 

 

 

1位: 僕の心のヤバイやつ

あらすじ(公式サイトより)

市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。

同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。

 

そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。

一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。

 

予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。

 

 

激エモラブコメ「僕の心のヤバイやつ」を今期の覇権とさせていただきます。ひねくれ陰キャ男子の主人公と、学校を代表する美少女でモデルもやっているヒロインの恋愛モノはある種定番とも言えますね。

2023年の春アニメに1期が放送され、市川と山田の距離がぐっと縮まったところから2期が始まりました。原作漫画も持っているので「1期があそこまでということは2期は尺的におそらくここまで…ということは最終回であのシーンが…!」と事前予想はできましたが、予期していてもあまりのエモさに爆散しました。

最終回に限らず、だいたい各話ラストで盛り上げてくるので、毎週毎週視聴後にノイズをあげていた記憶があります。あとちょくちょく挟まれるしょうもない下ネタギャグ展開もめっちゃ笑ってました。

 

メインヒロイン山田杏奈のcvを務める羊宮妃那さんの素晴らしさも際立ちました。「くノ一ツバキの胸の内」のモクレンや「それでも歩は寄せてくる」の桜子を演じている時から感じていましたが、普通に喋ってるだけでASMRみたいになる声質は本当に独特で好きです。第18回声優アワード新人声優賞も受賞しましたし、今後の活躍に益々期待ですね。

▼去年から注目していたワイ、先見の明(驕り)

 

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

「山田杏奈、僕をなめるなよ。友達ができた。足立に神崎に太田、鵠沼たちともたまに話す。女子とも…まぁ普通に話せるようになった。先生はウザいけど嫌いじゃない。僕はやっぱり学校が楽しい。山田がいなくたって楽しい」

「だから、そんな世界を見せてくれた…世界がこんなに綺麗だって気づかせてくれた、山田が好きだ」

2期終盤の修学旅行編にて、市川が山田に告白した時の言葉です。

 

ずっと出演したかったドラマのオーディションと修学旅行最終日の日程が被ってしまった山田はどちらに参加するか迷いますが、これまでずっと友人がおらずこの手の学校行事に参加していなかった市川が修学旅行を楽しみにしているのを知り、自分も修学旅行の方を優先することを決意しました。

しかし、旅行中もオーディションのことが頭から離れず、隠れてオーディションのセリフを練習する山田。ひょんなことからそれを知ってしまった市川は、彼女が自分のために好きな仕事を犠牲にしたのに浮かれて気づけなかったことを悔います。

それらを踏まえた上で…もっと言えばそれ以前の、山田と過ごしてきた日々を踏まえた上で出てきたのが前述の口上だとすると、この作品はラブコメディであると同時に、市川京太郎がずっと心の中に抱えていた"ヤバイやつ"と向き合い成長する物語だったと言えましょう。

 

別作品の名前を出すのは少し野暮かもしれませんが、「五等分の花嫁」の上杉風太郎の言葉に近いものを感じます。学生生活においてイベントや人間関係を楽しむこと、いわゆる「青春」をくだらないと切り捨ててきた主人公が、ヒロインと出会ったことでその価値を知り、そんなふうに世界を広げてくれた相手に対して感謝の気持ちを織り交ぜた特大の恋愛感情をぶつける…令和を代表するラブコメ主人公2人は、存外似てるのかもしれませんね。

 

 

 

 

好きなキャラ: 関根萌子

出典: 『僕の心のヤバイやつ』2期オープニング映像

ヒロイン山田杏奈の友人ポジである関根萌子。見た目や言動はギャルっぽいですが、実は成績優秀で、何より市川の「理解者」でもあるのがポイントです。2人の両片思い状態を早々に察して、時にはニヤニヤ見守ったり、時には真剣に応援したりと、本当にいい立ち位置なんですよね…

 

また、市川と山田がお互い完全に恋愛対象として意識し合っているのに対し、関根萌子はあくまで「友人」ポジで距離が縮まってるのがまた良いところ。

21話で山田がスマホを水没させて連絡が取れなくなり、焦った市川が関根にLINEするという展開があります。ここでとっさにLINEする相手として彼女が浮上しているのがもうエモいですし、これに対して「フラれたん?」「ざま」と返す関根萌子…。軽口を言える気安い関係が出来上がっているのがたまらないですね。

出典: 『僕の心のヤバイやつ』21話

 

ちなみにアニメではまだ放送されていないところですが、原作では市川ととりとめもないやり取りをしているという描写もあります。女子どころかクラスに男子ですら友人がいなかった市川に、こういう何気ない会話をできる相手ができたという点もなんか胸がアツくなります。

出典: 『僕の心のヤバイやつ(漫画)』9巻123話

 

このシーン含め、9巻には関根萌子まわりのエモいストーリーがかなり潤沢なので、関根萌子が好きすぎる部各位はぜひ原作漫画も追ってみるのはいかがでしょうか…。

 

 

 

 

 

 

おまけ

恒例の作品自体はベスト5に入らなかったものの好きだったキャラです。

 

 

七海みなみ(弱キャラ友崎くん)

出典: 『弱キャラ友崎くん 2nd STAGE』12話

2021年の1期から3年の時を経て2ndSTAGEが放送された弱キャラ友崎くんより「みみみ」こと七海みなみです。1期の頃からかなり好きだったキャラクターですが、2期ではそれがさらに数段ブチ上がることに…。

ちなみにcvは先ほど言及したフリーレンのユーベルと同じ長谷川育美さんです。演じ分けがすごい。

 

1期のあらすじを軽く説明しますと…

「人生はクソゲーである」と言い切る非リアゲーマーの主人公・友崎文也。そんな彼に対し、スクールカースト頂点に君臨する美少女・日南葵は、「人生は神ゲーである」ことをわからせるため、友崎がリア充になれるよう指導することになりました。

みみみは日南の友人で、明るく快活なクラスのムードメーカー的存在です。リア充化計画の甲斐もあってみみみとも仲良くなった友崎は、生徒会選挙編で彼女の「ブレーン」として選挙活動を支援することになりますが、その過程で彼女が日南葵に対して感謝と尊敬と嫉妬の入り混じった複雑な感情を抱いていることを知ります。お調子者に見えたみみみにも抱える闇があると明かされましたが、友人である夏林花火の言葉もあって少しその闇が晴れるという展開でした。

 

▼1期放送中のツイート。こいつ性格悪いな…

 

 

そんなこんなで迎えた2期。序盤はみみみだけでなく泉優鈴も結構推せるな…などと考えていました。

 

 

が、中盤に入ってやはりみみみしか勝たんという結論に舞い戻ってきます。

 

 

そして迎えた2期8話。ネタバレになるので詳細は伏せますが、まごうことなき神回でした。この作品のナンバーワンヒロインは七海みなみであると確信し、思わず誇り高きサイヤ人の王子みたいなセリフを口走ってしまいました。

 

 

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

生徒会選挙編や2期前半の球技大会編などを経て友崎のことが気になり始めたみみみ。前述の8話にて、ポロッと友崎への想いが溢れてしまいます。翌日になってあまり気にせずいつも通りにしてほしいとは言ったものの、友崎が菊池風香を筆頭に他の女子と仲良く話しているのを見ると、焦りが隠せません。

そんな中始まる文化祭編、友崎は菊池さんが脚本を務める演劇の監督と、みみみとの漫才という2つの出し物をこなすことになります。もちろんどちらにも全力で取り組んではいるのでしょうが、視聴者の目にも(そしてみみみの目にも)、菊池さんの演劇の方により熱心になっているような印象を受けました。

文化祭当日、漫才の途中で友崎はセリフを飛ばしてしまいますが、みみみの機転の利いたフォローによりなんとか事なきを得ます。本番を終えて屋上で一息つき、みみみは2人で練習してきた漫才の時間が本当に楽しかったと伝えました。しかし、菊池さんとの演劇の公演を前にして、友崎はその場を去ります。独り残されたみみみがつぶやいた「あ〜あ、終わっちゃった。終わっちゃったな…」という言葉に、「漫才が終わった」以外の意味が含まれているのは、言うまでもないでしょう。

 

正直、メタ読みをしてしまうと1期の時点からサブヒロイン扱いだった彼女の勝ち目は薄かったと言えます。それでも最後まで戦い抜き、美しく散った彼女の姿に、敬意を表するべきでしょう。

そして追い打ちをかけるように、最終13話では菊池さんに告白する友崎の背中を押すという負けヒロインの極致みたいなムーブをすることになります。自分の心を押し殺して好きな人の恋路を応援するその痛々しい姿に涙を禁じ得ません。

俺ガイルの由比ヶ浜結衣ハイスコアガールの日高小春と並ぶ3大美しい負けヒロインですね(独断と偏見)。

 

 

 

 

軽井沢恵(ようこそ実力至上主義の教室へ)

出典: 『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』4話

最後に、よう実こと「ようこそ実力至上主義の教室へ」より軽井沢恵を挙げておきましょう。

作品の内容としては「感情が乏しくサイコパス気味な主人公・綾小路は、幼少期にホワイトルームという教育機関で常軌を逸した英才教育を受け、文武共に人並外れた実力を持っているものの、それを隠して地味で平均的な生徒を演じつつ、裏で人を操って実質クラスを支配している」「舞台となる全寮制の高校は完全実力主義で、勉強・スポーツ・その他様々な要素を加味した実力ごとにA~Dクラスに分けられており、優秀なものは高待遇を受ける」というTheラノベみたいなストーリーです。あんまり自分が得意ではないジャンルではありますが、よう実はなんやかんや面白いので結構好きなんですよね…。

 

ちなみに名前の読み方は「めぐみ」ではなく「けい」です。1期では「軽薄で傍若無人なクラスのギャル」的な立ち位置でしたが、2期以降は一気にメインヒロインのようなポジションになります。

1期序盤から、イケメンでクラスのリーダー的な存在である平田の彼女として描かれていましたが、実はこれは本当の恋愛関係ではなく、クラスの女子ヒエラルキーの頂点に君臨するために恋人を演じている、という事が明かされます。軽井沢は中学時代に苛烈ないじめを受けており、それを繰り返さないために強者に"寄生"するという手段をとって自身の身を守っているようです(平田も事情を知った上で協力している)。

 

ところが、2期ではその過去が他クラスの生徒にバレてしまい、再びいじめを受けてしまいます。同時に、平田との関係にも少し綻びが見え始めました。一方で綾小路は、彼女のカーストの高さと人脈に目をつけ、自身の目的を達成するための手駒として軽井沢を利用しようとします。利害が一致した2人は一種の協力関係となりますが、学校で起こる様々な事件を経て、軽井沢は徐々に綾小路に惹かれていきます。性格が典型的なツンデレということもあり、2期終盤は非常にヒロイン力が高いムーブを繰り返していました。

 

▼電話で雑に扱われていることに文句を垂れながらも、めちゃくちゃ笑顔の軽井沢さん

出典: 『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』7話

 

そして2人の関係がどうなるか注目された3期。結論から言うと、軽井沢のヒロイン力はさらに爆上げされました。

 

高まりすぎて、また誇り高きサイヤ人の王子になってしまいました。ナンバーワンが多すぎる。

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

上に貼ったツイートの後者は最終回の画像ですが、実はこのシーンで綾小路は軽井沢に告白しています。バレンタインデーやホワイトデーなどのイベントを経て既に綾小路にベタ惚れ(本人は認めないが)だった軽井沢の返事はは当然OK、2人が交際を始めるというところで3期は幕を閉じました。

と言っても、残念ながらこの作品はラブコメディではありません。感情が希薄な綾小路はあくまで「彼女はホワイトルームで学ぶ事ができなかった恋愛という概念を学ぶための教科書に過ぎない」ということをモノローグで語っており、実際カップル成立シーンには似つかわしくないほど一切の笑顔を見せませんでした。

これで1年生編が終わり2年生編に入ることになりますが、正直この2人がどういう感じになるのかめちゃくちゃ気になってます。原作では2年生編結構進んでるみたいなので、おそらく色々描かれてると思いますが…普段ラノベなんてほとんど読みませんが、これはちょっと検討するレベル…。