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聖地巡礼とか各期のアニメ振り返りとか書きます

【聖地巡礼】映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me- (青森・龍飛崎) 2022/7/17

簡単な作品紹介

京都アニメーション制作のラブコメ作品で、2012年の秋アニメとして放送されました。翌年に劇場版(という名の総集編)が上映され、2014年冬には第2期が放送されます。それからしばらく経った2018年に劇場版第二弾「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」が公開されました。

原作はライトノベルですが、アニメ化にあたって内容が大きくアレンジされているため、原案的な感じと思ってもらった方がいいかもしれません。

TVアニメシリーズももちろん素晴らしかったのですが、個人的に劇場版第二弾がラブコメとして完璧すぎて自分の琴線にクリティカルヒットし、人生で初めてBlu-rayを購入したという思い出深い作品です。

 

 

聖地巡礼記録

TVアニメシリーズの舞台は基本的に滋賀県大津市周辺ですが、今回の記事では劇場版第二弾の終盤で訪れる、青森県津軽半島の北端「龍飛崎」や、青森駅周辺の聖地について書いていきます。

※画像の出典はすべて『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-

青森駅周辺

寝台列車はまなす」に乗って札幌から青森に移動した勇太と六花でしたが、六花は勇太が目覚める前に一人で失踪してしまいます。

勇太が青森駅周辺を探し回るシーンを見ていきます。

 

青森駅前公園

地面の模様が独特です。

 

ねぶたの家 ワ・ラッセ前の広場

 

正面に見えるのは「青森ラブリッジ」という橋。

 

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

青函トンネル開業により廃止になった青函連絡船を基にした博物館です。

 

 

 

 

龍飛崎

映画のクライマックスシーンで勇太と六花が再会する激エモスポットです。

この龍飛崎、実は車がないとかなり行きづらい位置にあり…
公共交通機関で行こうとすると、青森駅から2時間に1本のペースでしか出ていない津軽線に乗り、蟹田駅での乗り換えを経て約1.5時間かけて三厩駅にたどりつき、そこからまた3時間に1本くらいしか出ていない三厩地区バスに乗って、ようやく到着します。

ちなみに現在は2022年8月の豪雨災害の影響で蟹田三厩間が不通になっており、1日3本しかない代行バスを使わざるを得ないようで、ますます難易度が上がっています。
自分が行ったのは7月だったのでギリギリで回避しました…

 

 

龍飛崎展望台

海が一望できるスポット。この日は少し霧がかっていました。

 

 

階段国道339号 下側

ここはなかなかカット通りになる場所が見つからず苦労した記憶があります。
諦めて適当に歩き回ってると偶然見つかってテンションが上がりました。

階段国道」はその名の通り、道中に階段が挟まる国道です。車が通れない国道は日本唯一とのこと。

 

 

階段村道


最後の再会して抱き合うシーン。夕日の時間帯に来られればベストだったんですが、その時間まで待つと電車がなくなってしまうので…

 

 

 

 

 

おまけ

2022年はアニメ放送から10周年ということで記念イベントが開催され、自分も夜の部に参戦しました。内田真礼赤崎千夏浅倉杏美上坂すみれの4人によるユニット「Black Raison d'être」と主題歌を歌っているZAQらのライブトークショーなど大満足の内容でしたね…

 

さらにイベント後には近くの映画館で1期全話+OVAのオールナイト上映があり、徹夜で中二恋を鑑賞しました。

最初はさすがに途中で寝落ちてしまうかなーと思ってましたが、始まってみると面白すぎて最後までバッチリ起きてました👁

【聖地巡礼】僕らはみんな河合荘(岐阜県長良橋周辺) 2023/3/6

簡単な作品紹介

宮原るり先生が描いたラブコメ漫画で、全11巻(完結済み)です。

アニメ化もされていて、2014年春に全12話で放送されました。原作漫画で言うと1~3巻の範囲になっています。

 

高校一年生の主人公・宇佐と、その先輩である河合律のラブコメディを中心に、「河合荘」というシェアハウス的な下宿で繰り広げられる日常を描いた作品なんですが、とにかく律がめちゃんこかわいいのと、ギャグ(下ネタ含む)がバチクソ面白いです。

ここまで高いレベルで展開のエモさとギャグの面白さを両立してる作品は河合荘とぐらんぶるくらいしか知りません。

これまで500本を超えるアニメを視聴し、1000冊を超える漫画を購入してきましたが、「一番好きな作品は?」と訊かれたら未だにこの作品の名前を挙げると思います。

 

 

実は2016年にも軽く聖地巡礼したことがあったのですが、今回「長良川うかいミュージアム」という施設が期間限定で聖地巡礼のキャンペーン(特別展示)をやっていたので、また訪れることにしました。

↑撮影用のパネルなどもありました

 

 

 

聖地巡礼記録

比較画像とその地図を記録していきます。

 

鵜飼観覧船事務所付近

出典: アニメ『僕らはみんな河合荘』1話

アニメ1話、麻弓さんと初対面シーン。

股滑りしようとした階段はわりと急斜面なのでガチで危険です。

 

 

鵜匠像

出典: アニメ『僕らはみんな河合荘』4話

先ほどの場所から階段を上がったところにあります。

初見では壺をかき混ぜる魔女の像かと思ってましたが、鵜飼の像みたいです。

 

 

三洋堂書店

出典: アニメ『僕らはみんな河合荘』4話

律が学校帰りに寄って、中学時代の同級生に会った本屋。

河合荘があると思われる長良橋付近からわりと離れてますが、このへんに高校があるんでしょうか。

 

 

ロボット水門

出典: アニメ『僕らはみんな河合荘』4話

風景描写のワンシーンとして出てきた、特徴的な形をした水門。

岐阜県近代化遺産にも指定されているとのこと。

 

長良広場

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』2巻第4

ここからは漫画で出てきたシーンをピックアップ。

長良橋を南から北へ渡った右手にある階段です。

 

 

長良川観光ホテル 石金

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』6巻第6話

突然やってきたツネコを連れて向かった日帰り温泉

先ほどの長良広場から川の方へ歩くとあります。

 

 

日中友好庭園

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』6巻第2話

みんなで花見をした公園。

3月上旬では流石にまだ桜は咲いておらず。

 

 

伊奈波神社

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』5巻第4話

初詣に訪れた神社。

神前結婚式も受け付けているらしく、この日は着物で撮影している夫婦がいました。

 

 

むらせ(岐阜公園の茶屋)

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』9巻第9話

激エモ初デート回で登場した、麻弓さんが出禁になった茶屋。

ここ以外にも公園内にいくつか茶屋がありました。

 

 

ぎふ金華山ロープウェー山麓

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』9巻第9話

公園内を歩くとロープウェイ乗り場にたどり着きます。

15分に1本出てますが、平日昼でもわりと混んでました。

 

 

長良川プロムナード

出典: 宮原るり僕らはみんな河合荘』6巻第5話

夕暮れ時に長柄橋を東から撮影。

日没のタイミングをうまく狙うことができました。

 

 

 

おまけ

 ↑こちらのサイトで配布されている聖地巡礼マップがかなり参考になりました。

作成者に感謝を…

 

 

中野四葉というキャラクターについて

中野四葉は「元気いっぱいで人なつっこく、人から頼まれると断れない性格」と、アニメ公式サイトの登場人物一覧ページにあります。
この説明の通り、四葉は1話から元気溌剌・天真爛漫・笑顔満開で、大きなリボンがチャームポイントのキャラクターとして登場します。
そんな四葉が登場する「五等分の花嫁」という作品について、簡単に説明しておきます。

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出典: 春場ねぎ『五等分の花嫁』5巻表紙

 

 

「成績優秀だが貧乏暮らしの主人公・上杉風太郎と険悪な出会い方をした女の子が実は転校生で、勉強嫌いの彼女の家庭教師となって勉強を教えることに…」というさして珍しくない設定から物語は始まります。
この作品において特徴的なのは、やはりそのヒロインが5人いて「五つ子の姉妹」である点でしょう。
長女としてみんなのお姉さん的存在を保ちながら、だらしない一面もある一花。
姉妹愛が強く、言いたいことはハッキリ口に出す真っ直ぐで苛烈な次女、二乃。
クールでミステリアス、戦国武将好きだがそれを隠している大人しい三女、三玖。
物語の開幕で主人公と出会った、真面目・頑固・食いしん坊と属性盛り盛りの五月。
そんな四人に四葉を加えた5人がヒロインの恋愛漫画「五等分の花嫁」ですが、これはよくあるハーレム系ラブコメとは一線を画しており、卓越した描写と張り巡らされた伏線をもとに「誰がラストで主人公と結ばれるヒロインなのか?」を推理する、サスペンス漫画のような一面も持っています。

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出典: 春場ねぎ『五等分の花嫁』2巻キャラクター紹介

 


作品全体の説明はこのくらいにしておいて、本題である四葉の話をしましょう。
とかく、四葉は序盤から「困っている人を放っておけず、献身的で他人のために行動するお人好し」として描かれます。
1巻2話では他の姉妹が風太郎の家庭教師就任を拒絶するなか一人手を差し伸べますし、いろんな生徒や先生の頼みを引き受けているシーンもよく出てきます。また、5-6巻の「七つのさよなら編」ではテスト前にも関わらず陸上部の助っ人を断りきれず悩むというエピソードもありました。

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出典: 春場ねぎ『五等分の花嫁』1巻2話

 

 

しかしこの極端な利他精神は、過剰な自己犠牲・自身に対する否定と隣り合わせになっていることが徐々に明るみになってきます。
象徴的だったのが5巻36-37話の「勤労感謝ツアー」で、風太郎が日頃の感謝を込めて四葉に何か欲しいものはないかと尋ねるも、浮かんでくるのは姉妹のためのものばかりで自分が欲しいものがわからない、という一節があります。それ以外の回でも、他の姉妹は将来の夢について語るシーンがある中、四葉だけはなかなかそれが見えてきませんでした(9巻79話など)。
この原因の一角が明かされたのが7巻56話の「最後の試験編」でした。実は四葉が転校してきたのは前の学校で自分だけが落第したためであり、「自分を一人にさせないために5人全員で転校する」という選択を他の姉妹たちに取らせてしまったことについて、「みんなの足を引っ張ってしまった」と強い負い目を感じているということが語られます。
この事実を風太郎に告白した時の四葉の表情は、笑顔を保ちながらも強烈な影が差していたのが印象的です。
このエピソードは最終的に5つ子同士がお互いの得意分野を教えあうことで全員赤点回避し、自身もそれに貢献できたことから「初めて報われた気がします」と涙を流すシーンで締めくくられるのですが、四葉の抱える心の闇の一部が少しだけ氷解した瞬間として非常に感動的なものでした。

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出典: 春場ねぎ『五等分の花嫁』7巻56話

 

 

物語が進むにつれて一花・二乃・三玖とヒロインたちが次々に風太郎への好意を表していく中、四葉はなかなかそのような描写がありませんでした。
それどころか9巻72話では、クラスの人に風太郎との恋仲を噂されて「ありえません」と真顔で一蹴したり、もし風太郎に好きな人ができたら全力で応援する旨の発言をしたりと、フラグが全く立っていないかのようにも見えました。

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出典: 春場ねぎ『五等分の花嫁』9巻72話

これを「あくまで自分の悩みの一部を解決してくれた家庭教師として好感度が高いだけであってまだ恋情は抱いていない」と見るか「既に恋愛感情を抱きつつあるが、姉妹への負い目からそれを押し殺している」と見るか議論が分かれていましたが、11巻の過去編ですべてがひっくり返されることになります。

 

 

 

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