すがブログ

聖地巡礼とか各期のアニメ振り返りとか書きます

<2023夏>琴線に触れたアニメベスト5 & 各作品の推しキャラ

いつものように夏アニメも振り返っていきたいと思います

 

▼前回分

 

5位: シュガーアップル・フェアリーテイル(第2クール)

 

あらすじ(公式サイトより)

人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界——。そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、"銀砂糖師"と呼ばれていた。

一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、後を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。

けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら、人間のアンと妖精のシャルが、共に紡いでいく未来とは——?

 

前々期(冬アニメ)で1クール目が放送されており、分割2クール目としてその続きになります。

前向きで真っ直ぐな性格で主人公アン・ハルフォードが、様々な苦難に遭いながらも、それを乗り越えて一流の銀砂糖師目指すファンタジーです。その過程で、美男だが高圧的な護衛の妖精シャル・フェン・シャルとの仲をいかに深めていくかがこのアニメの主題と言えます。

 

女性主人公+イケメンのキャラ複数人という構図もあって、どちらかというと女性向けなのかなと感じましたが、ファンタジーやNLが好きであれば男性でも十分楽しめる作品だと思います。ちょっと腹立つキャラは多いですが…

 

 

推し: アン・ハルフォード

出典:『シュガーアップル・フェアリーテイル』13話

真っ直ぐな性格ゆえに見せる多彩な表情が魅力的な主人公、アン・ハルフォード。冬アニメの記事にも書きましたが、中でもその曇り顔が彼女の最大の魅力だと思っています(ひどい)。

中世ヨーロッパを思わせるような架空の世界が舞台ですが、この世界はなにかと治安が悪く、アンはたびたび過酷な目に遭います。

 

▼悲しい表情がよく映える

出典:『シュガーアップル・フェアリーテイル』13話/22話/23話

 

 

とはいえ、やはり物語はハッピーエンドが求められるもの。散々曇らされたからこそ、その後に見せる笑顔もより一層輝くといえるでしょう。

 

 

 

 

4位: 白聖女と黒牧師

 

あらすじ(公式サイトより)

とある教会。そこには可愛いけどだらけグセのある聖女さまと、真面目で過保護で料理上手な牧師さまが住んでいました。

穏やかな日々の中で、密かに恋する聖女と鈍感な牧師が繰り広げる、"無自覚いちゃラブコメ"。

もどかしい二人の関係が行きつく先は――!?

 

ファンタジー設定の舞台で、鈍感な牧師の男ローレンスとそれに想いを寄せる美少女セシリアが織りなす、ゆるい日常系ラブコメディ作品です。

やはりこの手のアニメを作らせたら動画工房の右に出るものはいないな、と改めて感じました。緩急つけた作画や絶妙なテンポ感など、美少女キャラのかわいさを最大限に引き出すためのあらゆる技巧が施されており、やはり安心と信頼の動画工房ですね。

 

 

メインヒロイン・セシリアのcv澤田姫さんは、これがアニメ初主演(なんなら初出演?)のようですが、良い意味でそうは思えない上手さでした。

 

 

 

推し: へーゼリッタ

出典:『白聖女と黒牧師』5話

物語中盤から登場するヘーゼリッタは名家のご令嬢で、ローレンスの神学校時代の友人であるアベルというキャラが彼女の家庭教師を務めています。その縁もあって、ローレンスとセシリアが暮らす教会で一時的に居候することに…。

お嬢様だけあって真面目で品の良い雰囲気を醸し出していますが、実は方向音痴だったりと抜けているところも多々あります。おかわいいですね。

 

 

家庭教師であるアベルに対しては、時折厳しい言葉を投げかけながらも根は信頼している様子が感じられます。それが恋愛感情かと言うとそこまでは至っていないような、絶妙な距離感ですね。それもまた良し。

出典:『白聖女と黒牧師』13話

アベル側も一見軽いお調子者のように見えてわりとしっかりしているので、ちょっと抜けたところがあるヘーゼリッタと相性が良さそうですね。ナイスカップリング。

 

 

 

3位: 無職転生II

 

あらすじ(公式サイトより)

働きもせず他人と関わりもせず、ゲームやネットに明け暮れる34歳引きこもりのニートが、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!

少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー

 

2021年冬に1期前半クールが、そして同秋に後半クールが放送された人気作の第2期。今回放送されたのは2期の前半クールで、後半は2024年の春から予定されています。

原作のライトノベル異世界転生モノの元祖とも言われており、昨今世間にあふれかえっている有象無象の異世界転生系作品に比べてかなりクオリティが高いんじゃないかと思います(※個人の感想)。

 

1期ではルーデウスが転移事件に巻き込まれて離れ離れになった家族を探すため、エリスやルイジェルドとともに冒険の旅を続けるというのがメインでした。

2期はざっくり言うと、1期のラストで背負ったトラウマが原因で発症した「とある病気」を治療するために魔法大学に入学し、かつての知り合いザノバや先輩のフィッツと親交を深めながら研究を行う、というストーリーになります。

 

(以下ネタバレを含むため反転)

 

魔法大学では、幼少期に村で暮らしていた頃の幼馴染みであるシルフィに再会することになります。ところがシルフィはとある事情から自分の正体を隠しており、名前も変えて「フィッツ」と名乗っていました。そのためルーデウス側は気付くことができず、シルフィが一方的に認識しているという状況でストーリーが進行します。

ルーデウスに恋心を抱いているシルフィは、自分の正体に気づいてほしいという思いと、正体をバラすわけにはいかないという理性の間で葛藤しながら、彼の研究の手助けを続けます。

ルーデウスとシルフィの関係がどう進展していくか、というのも無職転生2期のテーマの1つと言えるでしょう。

 

 

推し: アリエル・アネモイ・アスラ

出典:『無職転生II』12話

アスラ王国の第二王女で、王宮での権力争いによるの身の危険を察知し、魔法大学に留学中のアリエル様。その圧倒的カリスマ性で、生徒会長も務めています。

そんな高貴な身分でありながら、前日譚となる0話では冒頭から臣下と陥没○首の話をしているシーンが放送され、視聴者の度肝を抜きました。

※会話内容自体は婉曲的なもので直接そのワードは出てきませんでしたが、作者が実況ツイートで明言してしまいました。本当に酷い話です。

 

 

そんなアリエル様ですが、転移事件の影響で結果的に王宮に侵入してしまったフィッツを自身の配下として保護して友人のように接するなど、心優しい面も見えます(自分を魔物から救ってくれたという恩義もあってのことですが)。

出典:『無職転生II』12話

魔法大学入学後はフィッツの恋愛相談の相手となりアドバイスを授けるシーンがありますが、そこには臣下に助言するという王女としての一面と、ワクワクしながら友人と恋話しているような普通の少女としての一面がうまく共存していて、このへんのバランスがアリエル様の魅力なのかなと感じました。

 

▼個人的に好きなシーンは大口開けてタルトを頬張る回。勇ましい

出典:『無職転生II』0話

 

 

 

 

2位: ホリミヤ -piece-

 

あらすじ(1期公式サイトより)

堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。
だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。
ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。
「堀さん」
そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――
クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?
恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!

 

こちらも2021冬に1期が放送されていた作品。と言っても「続き」ではなく、1期の内容を補完する形のストーリーになります。

1期では原作漫画1巻から16巻の卒業式までの内容を13話に詰め込むために多くのエピソードをカットしていたので、飛ばされたエピソードを改めてアニメとして制作して、欠けたピースを埋めていく、という趣旨なのでしょう。

ジャンルとしてはラブコメであるものの、恋愛以外の人間関係や学生生活・家族との関わりなども丁寧に描かれ、「高校生の青春モノ」と表現するのが一番しっくりくるかなと思います。

一応作品の主幹はタイトル通り堀さんと宮村くんの関係性になりますが、この2人以外のキャラクターをメインとしたエピソードも多く、実際5話のサブタイトルが「井浦」だったり8話のサブタイトルが「柳くん」だったりと、脇役(と言ったら失礼かもしれませんが)にスポットを当てた回も存在します。

 

 

推し: 綾崎レミ

出典:『ホリミヤ-piece-』2話

綾崎レミが好きです。どれくらい好きかというと、「綾崎レミが好きすぎる部」を結成するくらい好きです。

※活動内容: 毎週の放送終了後に綾崎レミのぐうかわシーンをツイートする

 

最初はメインヒロインの堀さんと揉めるキャラとして登場したレミですが、すぐに和解して仲良くなり、由紀・桜も含めた「いつものなかよし女子グループ」として定着します。

「(少なくとも表面上は)天真爛漫で人から好かれている」「アホっぽく見せかけて、実は心中ではいろいろ考えている」「(無意識にかもしれないが)自分のかわいさを最大限に発揮するようなあざといムーブをする」あたりは自分の性癖に刺さるところなので、綾崎レミはわりとクリティカルヒットでした。

 

 

出典:『ホリミヤ』8話

特に好きなエピソードは1期8話の過去編ですね。初登場時からすでに仙石と恋人関係にありましたが、この過去編ではそこに至るまでの過程が描かれます。

今でこそ仙石への好意を包み隠さずガンガン態度に出すレミですが、付き合い始める前は当然その想いを秘めながらの関わりになります。

ちょっと攻めた発言をしてしまってあたふたしたり、掛けられた何気ない言葉にドキドキしたり、相手の真意を図りかねて緊張したり…。一挙手一投足が今の綾崎レミとは違って新鮮で、そしてそんな期間を経て今の関係になったんだなと思うとあまりのエモさに膝をつかざるを得ません。

 

原作で読んだ時からこの回は本当に好きだったので、アニメ化されて感無量でした。(7年前という事実…)

 

 

 

1位: 好きな子がめがねを忘れた

あらすじ(公式サイトより)

ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。

「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」

不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。

そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから3日。隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・!?

 

今期の個人的な覇権は、「好きめが」こと「好きな子がめがねを忘れた」とさせていただきます。

大まかなジャンルとしては、ひとつ大きな特徴を持ったヒロインと、そのヒロインを好きな主人公、という1対1カップリングの構図で進むオーソドックスなラブコメディと言えるでしょう。

 

この作品の最大の強みは、やはりメインヒロイン・三重あいというキャラクターにあると言っても過言ではありません。これについては後述します。

 

加えて、作画の良さも魅力の1つです。ややCGっぽい?感じなんですが、その分動きの滑らかさは見事なものでした。

この作品を見るまで知らなかったのですが、制作会社のGoHandsは3DCGを駆使した背景美術や独特のカメラワークに特徴があるようで、今回もそのような"クセ"が随所に見られます。

 

ただ、1話の冒頭に小村くんが朝の学校の廊下や階段を歩く姿を様々なアングルでぐるぐる回しながら映す描写がありますが、これに関しては最初「違和感がすごいな〜」というどちらかというとマイナスの感想でした(今も正直そう思っている)。

youtubeのコメント欄には絶賛する声も多いので人それぞれ好みが分かれるようですが、個人的には微妙に感じました。ただまぁこの演出は1話の最初だけで、以降はわりと自然な、というか綺麗な作画で安定していたので文句なしです。

(余談ですが、GoHands社の作品履歴を確認すると生徒会役員共があり、「そういえば劇場版生徒会役員共も冒頭でこんな感じの独特なカメラワークの描写あったな…」と腑に落ちました)

 

オープニングテーマの「NAME」も個人的にめっちゃハマりました。

作曲/編曲が堀江晶太・作詞がDECO*27と、ボカロ好きなら知らない人はいないであろう最強のボカロP2人によるタッグです。

ありがたいことに公式でフルPVがあがっていますが、映像がアニメの名場面集みたいな感じになってます。歌詞も主人公・小村くんの心情をわりとストレートに表した感じですね。

またアニメの音楽担当はジミーサムPで、ボカロ厨ホイホイの布陣になってます。

 

▼ちなみに作品の舞台は高円寺で、先日聖地巡礼にも行ってきました

 

 

推し: 三重あい

出典:『好きな子がめがねを忘れた』6話

眼鏡がないと教科書もまともに読めないほどの視力でありながら、定期的にうっかり眼鏡を忘れたり壊したりしてしまう三重さん。困っている三重さんに手を差し伸べたことから、小村くんと三重さんの関係は始まります。

人は自分にだけ弱みを見せてくれる相手に対して好意的な印象を持つと言いますが、眼鏡を忘れた三重さんを助ける日々の中で、小村くんはどんどん彼女に惹かれていきます。

もちろん要素はそれだけではなく、ふとした時に見せるかわいらしい仕草であったり、時折現れる謎の戦士(ウォーリアー)語彙の面白さであったり、あるいはその美しい髪と澄んだ瞳であったり…いろんな魅力に打ち抜かれ、小村くんは三重さん沼にハマります。そして視聴者の自分も見事にハマりました。

一方の三重さんも、最初は「いつも助けてくれる優しいお父さんのような存在」だったのが、他の女子と仲良く話している様子を見て無性に気になったり、寝癖のついた髪を見られたくないと感じたり、いつしか特別な存在へと変わっていきます。激エモです。

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

 

最初は「眼鏡がなくてよく見えないから」という理由で、急に小村くんとの物理的な距離が近くなったりしていた三重さんですが、途中から「これもう狙ってやってるだろ…」と思わされるようなムーブも増えてきます。実際、徐々に小村くんへの気持ちを募らせていっていたことを考えると、無意識下で距離を詰めたいという心が自然と行動に現れていたのかもしれません。

真相はどうあれ、三重さんのその思わせぶりなムーブはもはや「魔性」と形容できるほどのもので、途中から自分も「三重さんになら人生狂わされても悔いはないかな…」と思うようになってきました。

↑既に狂ってしまったかもしれない

 

 

 

ただでさえぐうかわな三重さんですが、cvが我が推し声優の若山詩音であったことにより、さらに特攻が入りました。

これまで数々の作品で主演級のキャラを演じてきた若山詩音さんですが、SSSS.DYNAZENONの南夢芽にしても、takt op.Destinyのコゼットにしても、リコリス・リコイルの井ノ上たきなにしても、恋愛要素はあるもののあくまでメインテーマとして強大な敵との戦いがあり、ゆえに強さとかわいさのバランスが取れた演技だったように思います。

ところがこの好きめがという恋愛要素一本の作品で、三重あいというキャラクターのかわいさに全振りした演技は、これまで推してきたオタクを萌え死させるのには十分なインパクトだったと言えるでしょう。

 

そんな若山詩音と、小村くんのcvである伊藤昌弘の2人がパーソナリティを務める「好きめがラジオ」も公式youtubeチャンネルで配信されているので、若山詩音狂信者の皆様はチェックされると良いでしょう。

終始テンションバカ高い若山詩音を堪能できます。安済知佳に振り回されていたリコリコ ラジオを思い出しますね。

 

最後に、三重さんの超絶ぐうかわシーンを並べておきます。

 

・マフラーもこもこ三重さん

出典:『好きな子がめがねを忘れた』4話

冬×ロングヘア美少女の定番。もこっとなった髪は平和の象徴

 

 

・眼鏡の有無で目つきが大きく変わる三重さん

出典:『好きな子がめがねを忘れた』2話
眼鏡なしverの鋭い目つきも良し、眼鏡ありverのくりくりおめめもまた良し

 

 

・猫(ビニール袋)を前にして自分も猫になる三重さん

出典:『好きな子がめがねを忘れた』3話

もはや説明不要。今期最大の萌えがここにある

 

 

 

 

 

 

おまけ

例によって、作品自体はベスト5に入らずも魅力的だったキャラを挙げときます。

 

小岩井吉乃 (政宗くんのリベンジR)

出典:『政宗くんのリベンジR』11話

2017年冬の1期放送から実に6年半の時を経て2期がアニメ化された「政宗くんのリベンジ」より、小岩井師匠を推します。ダウナー系で口の悪いcv水瀬いのり、良い文明。

メインヒロイン・安達垣愛姫の世話役であり、愛姫に復讐を誓う主人公・真壁政宗の"師匠"でもある小岩井吉乃さん。普段ぼーっとしていて小動物のように弱々しく振る舞っていますが、実は計算高くかなり腹黒なキャラクター…というのが1期までのイメージだったかと思いますが、2期ではそこからさらに進化を遂げます。

(以下、ネタバレ含むため反転)

元々この物語は「幼い頃にデブだった自分のことを豚足と罵った愛姫に復讐するため、研鑽を重ねて別人のようなイケメンになり、気づかれずに愛姫を自分に惚れさせた上でこっぴどく振る」というデッド・オア・ラブ作戦から始まりました。ところが2期で、自分に酷い言葉を投げたのは実は愛姫ではなく、愛姫のふりをした吉乃だったということが発覚します。

吉乃が政宗の作戦に協力して師匠をやっていたのは、かつて彼を騙して酷い言葉をかけた罪悪感からでした。しかし作戦のために一緒の時間を過ごすうちに、吉乃は政宗に惹かれていきます。

クライマックスで吉乃は政宗に告白しますが、政宗はそれを断って愛姫を選びました。奇しくも「かつて自分を豚足と罵った女を惚れさせて振る」というデッド・オア・ラブ作戦を結果的に成功させた上で、メインヒロインの愛姫とはきっちり結ばれるという構図になっているのが美しいですね(マガポケのコメント欄で誰かが書いてた)。

 

ちなみに原作も読んでいたのですが、個人的には原作絵の方が好きです。というかアニメ作画もうちょっと頑張って欲しかった…

 

 

 

アネット (スパイ教室)

出典:『スパイ教室』19話

各国がスパイによる"影の戦争"を繰り広げる世界で、凄腕スパイの男が実戦経験のない7人の美少女スパイチーム「灯(ともしび)」に教育を施しながら任務に挑む——という感じのスパイアクションアニメ「スパイ教室」。原作のライトノベルファンタジア大賞を受賞するなど、元々人気の高い作品です。

これはまぁ勝手にそう期待した自分が悪いというのもあるんですが、放送前の宣伝で「世界最強のスパイによる世界最高の騙し合い」「死亡率9割を超える不可能任務に挑む」などの触れ込みがあったので、てっきりガチガチに練られたハイレベルな頭脳戦が見られるのかなーと思い込んでました。が、実際はかなりガバガバで、「さすがにそれは無能すぎんか…?」みたいな展開も多くて少し冷めてしまい、それに引きずられてちょっと引いた目で視聴し続けていた感がありました。

ただ、「美少女キャラがわちゃわちゃやってなんやかんやで事件解決!」みたいなノリの作品だと思えば良いアニメですし、実際声優も豪華で作画も安定しているので各キャラクターを愛でることで十分楽しめます。

そんな美少女の1人、コードネーム<忘我>のアネット。ピンク髪ツインテール・眼帯・幼少期の記憶がない・一人称が「俺様」・基本的に誰に対しても敬語、と要素てんこもりです。また悪戯好きの発明家で、よく危ないトラップを発明してはチームメイトが被害に遭っています。

(以下、ネタバレ含むため反転)

これだけでも十分キャラが立っているアネットですが、記憶喪失設定のキャラにつきものの重い過去を持っています。かつて捨て子だったアネットはマティルダという女スパイに拾われたのですが、そのマティルダから酷い虐待を受けていました。記憶喪失だったり隻眼だったりするのもそれが原因です。

ひょんなことから灯のメンバーたちに接触したマティルダは、彼女らを騙して自分の国外逃亡に利用しようとします。が、アネットは記憶が戻らないながらもマティルダの本質を見抜き、他の灯メンバーに気づかれないまま、そこそこ容赦ない方法でマティルダの暗殺を成功させます。たった一人で標的を殺し切る技術と精神力は並外れたものであり、普段のアネットからは想像できないものでした。

(まぁ実際はこのエピソード放送前からテレビCMでアネットにやべー闇があることは示唆されていたので、ちょっと驚きは薄れたのですが…)(このネタバレCM必要だったのか…?)

 

あと、髪下ろしたアネットはもはや別人ですね。誰だこの美人…。

出典:『スパイ教室』14話