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聖地巡礼とか各期のアニメ振り返りとか書きます

【聖地巡礼】中二病でも恋がしたい!戀 (鹿児島県鹿児島市) 2024/5/13

いつもなら簡単な作品紹介から始めるところですが、中二恋は以前青森で劇場版の方の聖地巡礼した時の記事で既に書いているので、そちらに丸投げします。

 

 

 

 

聖地巡礼記録

巡礼するにあたり、こちらのサイトで製作された聖地巡礼マップがたいへん参考になりました。感謝申し上げます。

 

 

 

各アニメ画像の出典は『中二病でも恋がしたい!戀』第6話/7話

 

西郷銅像撮影ひろば

中央公園の近くにある西郷隆盛像。

道路を挟んで向かい側に撮影スポットがあります。

こちらの西郷さんは犬連れてません。

 

 

中央公園

西郷隆盛像の隣にある公園です。めちゃくちゃ広いです。

ちなみにこの公園の隣に、作中で六花たちが泊まった旅館のモデルがあります。

 

 

 

県文化センター前交差点

6話ラストあたりのシーン。中央公園の北東角の交差点ですね。

まっすぐ進んだ先に桜島が見えます。

 

 

 

県民交流センター前バス停

ひとりバスを待つ七宮の図。

特徴的な色合いの看板が目印ですね。

 

 

 

城山入口交差点

1番上は交差点から向かって南南西の方向の景色です。奥に見えるのは鹿児島合同庁舎ですね。

下の2つは向かって西北西方向の景色で、進んでいくと城山公園に登る道への入り口があります。

 

 

 

城山公園展望台

ちょっとした山の上にある公園で、天気がいいと桜島を一望できます。

勇太たちは猿に追いかけられて一瞬で下山してましたが、結構疲れます。

 

 

 

城山売店

城山公園内にある売店です。

夕方17時ごろに行ったからか、閉まってました。

 

 

 

西郷隆盛終焉洞窟

城山公園のさらに奥にある洞窟で、入り口付近に西郷隆盛の像が立っています。

こっちは犬連れてる方の西郷さんです。

 

 

 

今回訪れたのはここまでですが、実は6年前にも鹿児島を訪れて中二恋の聖地を巡礼したことがあり、その際に撮った写真がいくつか残っていたのでついでに上げておきます。

 

 

 

いづろ交差点の時標

街中にある坂本龍馬とお龍さんのオブジェです。
「時標(ときしるべ)」という歴史上の偉人の像で、これを含めて鹿児島市内に7つほどあるとのこと。

 

 

 

天文館むじゃき 本店

全国的にも有名な白くまアイスの元祖となった店。
六花たちが食べたメニューに近いやつもちゃんとありました。

 

 

 

 

ウォーターフロントパーク

海沿いにある広い公園です。

撮影はその手前にある「ドルフィンポート」という建物から行えます。

 

 

 

一丁台場

ウォーターフロントパークから少し北に行ったところにあるエリア。

六花と七宮が対峙した名シーンですね。

 

 

 

中原別荘

冒頭で少し触れた、モデルとなった旅館に実際に宿泊して撮影しました。

カーペットの色合いなどは違うものの、各小物が一致してテンションが上がりました。

 

 

【聖地巡礼】ゆるキャン△SEASON3(静岡県大井川鐵道沿線) 2024/4/29

簡単な作品紹介

「女子高生がゆるくキャンプを楽しむ」というコンセプトに始まり、その穏やかな雰囲気と美しい自然の描写が評価されて大人気作品となったゆるキャン△

1期、2期、実写ドラマ、劇場版などを経て、2024年4月より3期が放送されています。

 

 

 

以前、1期で放送された本栖湖ほったらかし温泉や、2期で放送された浜松・掛川富士宮などは既に巡礼したことがありましたが、今回はまさに今期放送されている3期の聖地になります。


 

きっかけは「MeetsSHIZUOKA」というゆるキャン△×ラブライブ!サンシャイン!!のコラボイベントでした。

静岡を舞台とする2つのアニメがコラボし、スタンプラリーやグッズの発売などが行われています。

これを見て「静岡行くか〜」と思っていたところに、ちょうどゆるキャン△3期3話で静岡が聖地の回が放送されたので、「これは聖地巡礼するしかない!」となりました。

 

 

聖地巡礼記録

※画像の出典はすべて『ゆるキャン△SEASON3』3話または4話

 

回った箇所をGoogleマップにまとめてみました。

 

各スポットを詳しく紹介していきます。

 

金谷駅

JRから大井川鐵道への乗換駅である金谷駅

看板やフェンスの柄など、再現度が非常に高いですね。

 

 

 

千頭エリア

 

千頭駅

千頭駅構内および駅前の広場です。

ベンチの位置やパラソルの有無など細かい違いはありますが、ほぼほぼアニメそのままでした。

なでしこに倣って川根茶ソフトを実食。

 

 

 

踏切周辺

千頭駅を出て左に少し歩いたところにある踏切。

リンが原付を停めた駐輪場もあります。

「渡辺食品」はアニメでは「川辺食品」になっていた模様。

 

 

 

やんばい処

「突然のBUTAKUSHI…!」でおなじみ豚串屋のやんばい処。

本当に店の横で扇風機回していい香りを漂わせています。

ゆるキャンのポスターやコミックスも置いてありました。

 

 

 

 

長島ダム

アプトいちしろキャンプ場の近くにある巨大なダム。

車でダムの上を走行することも可能です。

なでしこが再現を諦めた「国」マークはサイドの展望台エリアにありました。

 

 

 

接岨大吊橋

接岨峡温泉エリアにある大きな吊橋です。

案内板を指差す様子も再現してみました。

ここを渡ると、八橋小道(ラブロマンスロード)に続いていきます。

 

 

 

八橋小道

 

栃の木橋

1つ目の橋。

栃の木でできているのかどうかはわかりません。

 

 

桜橋

2つ目の橋。

歩く2人の様子を再現。

 

 

水楢

3つ目の橋。

この日は水没していなかったので堂々と真ん中を通りました。

 

 

椿橋

4つ目の橋。

水楢橋からは少し離れたところにあります。

 

 

桑の木橋

5つ目の橋。

このへんは斜面の柵が倒れたりしていてデンジャラスな雰囲気です。

 

 

宮沢橋

6つ目の橋。

綾乃が言っていた通り、上からだとほんとに滑り台のように見えます。

 

 

犬返り橋

7つ目の橋、これでゴール。

ちなみに8つ目の橋がないのは、スタート地点で栃の木橋と逆方向にもう1つの橋があるためでした。

 

 

湯彩香公園

すべての橋を渡り終えた先にある公園。

リスの像もちゃんとあります。

 

 

 

奥大井湖上駅

その名の通り、湖の上というとんでもないところにある奥大井湖上駅

駅にたどり着くためには、山道を歩いて橋を渡らないといけないという…。

その特異的な立地もあって、クールジャパンアワードにも選出されたとか。

 

 

 

おまけ

前述のMeetsSHIZUOイベントが行われている影響か、あるいは元々そうなのか、静岡のいたる所にゆるキャン△のパネルやポスターなどがあった気がします。

 

 

金谷駅前観光案内所

 

 

奥大井観光案内所

 

 

長島ダムふれあい館

 

 

大井川鐵道株式会社(SLセンター)

 

<2024冬>アニメ振り返り

今年からタイトルをシンプルにしましたが、内容はこれまでのクールと特に変わらず独断と偏見で選んだ冬アニメベスト5 & その推しキャラです。

 

▼前回


 

 

 

5位: ダンジョン飯

 

あらすじ(公式サイトより)

ダンジョン飯。 それは、“食う”か“食われる”か―――

ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた!
命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。
再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。
妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。

「食糧は、迷宮内で自給自足する!」

スライム、バジリスクミミック、そしてドラゴン!
襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!

 

シリーズ累計発行部数1400万超えの大人気漫画が原作のダンジョン飯。原作を知らない自分は最初飯テロ系の作品なのかな?と思ってましたが、ダンジョンを攻略する冒険ファンタジー的な側面もわりとありました。

いろんなモンスターの習性や生態系を深掘りしてその食べ方を考察していくという意味では、異種族レビュアーズとちょっと近いところはあるのかもしれません(R18要素はないですが)。

 

1話でいきなりドラゴンとの戦闘でパーティが全滅し、主人公の妹がドラゴンに食われるという衝撃的な展開から始まります。と言っても、この世界では死んでしまっても遺体さえ残っていれば魔法で蘇生することが可能なので、そこまでシリアスな空気ではなく、「消化される前に助けるぞー!」みたいな空気で冒険が進んでいきます。

 

人気作だけあって予算も万全なのか、作画はハイレベルで安定しており、オープニング曲にBUMP OF CHICKEN・エンディング曲に緑黄色社会と人気アーティストを起用しています(あるいは、飯にちなんでチキンと緑黄色野菜というシャレなのかもしれませんが…)。

▼EDのParty!!は結構好きです

 

 

 

 

タイトルの通り、ダンジョン内で倒したモンスターを飯の材料にするというストーリー。序盤は歩くキノコやサソリなど「まぁ食べ物っちゃ食べ物かな…」くらいのモンスターを料理していましたが、中盤からはコウモリだったり、動く鎧(に生息していた軟体生物)だったり、宝物に擬態する虫だったり、おおよそ食べ物とは言いづらいものまで扱っていきます。

最初は「流石にそれはグロくて食えんやろ…」などと思っていたのですが、7話でクラーケンの寄生虫を蒲焼きにしてるのを見て、ウナギやアナゴ食ってるのも似たようなもんだな…と気づいてしまいました。そう考えると、我々がカニやエビみたいな甲殻類を丸茹でして解体して食ってるのもグロいっちゃグロいですし、なんなら生物の肉を食べること全般がそうではないかとすら思えてきます。「食事」という行為全般がどうあがいてもグロいという事実を突きつけられ、毎週ちょっと食欲が減衰してました。

 

 

 

好きなキャラ: マルシル

出典: 『ダンジョン飯』7話

パーティーの魔法担当かつ顔芸担当のエルフ、マルシルさん。相対的に常識人寄りなのでツッコミ役に回ることが多く、主人公たちに振り回されがちですが、魔法の技術は高く優秀です。

ただ、ゲテモノ料理に抵抗があり最初は拒否するものの、なんやかんやで最後は屈して食べてしまうので、クソザコイメージがついてしまっている節はありますね…。

 

リアクションが激しくて表情豊かなので好きなタイプなキャラです。

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

8話では、ドラゴンに食われた主人公の妹ファリンとマルシルの過去が描かれます。

同じ魔法学校に通っていた2人ですが、授業の内容を完璧にこなす真面目な優等生だったマルシルと、授業もサボりがちで周囲から浮いた存在だったファリンは対照的な存在でした。

ある日の精霊の繁殖実験を行う授業で、教科書通りの方法で順当な成果を得た自分よりも爆発的な繁殖を成功させたファリンに対し、彼女は興味を持って話しかけます。聞くとファリンはたまに授業をサボって遊びに行っていたダンジョンの環境を参考にしたとのこと。実際のダンジョンに連れて行ってもらい、自分に教科書以外の知識が不足していることに気づいたマルシルは、さらなる高みを目指してファリンと仲良くなりたいと願いました。

現在のマルシルを形作ることになったエピソードであると同時に、終盤でドラゴンと対峙する展開における彼女のモチベーションにも関わってくる重要な話ですね。

 

 

 

 

4位: 魔法少女にあこがれて

 

あらすじ(公式サイトより)

魔法少女に憧れる柊うてなは、ある日謎のマスコット・ヴェナリータに出会う。

ヴェナリータの力で魔法少女に変身できると思ったうてなは、心を踊らせていた。

しかし、変身後の姿は魔法少女とはほど遠い、悪の組織の女幹部そのものだった!?

 

「悪の組織と戦う魔法少女」という概念が一般的な世界で、魔法少女に憧れる何の変哲もない女の子である主人公が奇妙なマスコットキャラに唆されて変身する…というところまではよくある魔法少女モノですが、この作品では魔法少女ではなく悪の女幹部に変身してしまいます。

元々魔法少女の大ファンだったうてなは、もちろん最初は魔法少女たちと敵対する立場になることに難色を示していましたが、戦う中で彼女らを痛めつける快感に目覚めてしまい、歪んだ愛が高じて徐々にサディスティックな女幹部としての覚醒を見せていきます。

1話から触手責め・くすぐり・スパンキングとエンジン全開で、お約束の"謎の光"が多少入ってるとはいえ「地上波でよくこれ放送できたな…」というのが率直な感想でした。このノリで最終話まで突っ走った攻めの姿勢に敬礼。

 

この作品において見事だったのは、うてなのcvを務める和泉風花さんの演技だったと思います。

まずうてなの基本的な性質である「魔法少女オタクの陰キャ」声が抜群に上手いんですが、それに加えて悪の女幹部として魔法少女を虐める時の興奮した声や、解釈違いにブチギレる時の迫力ある声などの切り替えも良かったです。

正直なところこれまで全然知らなかった声優で、実際wiki確認しても過去に主役級のキャラクターを演じたことがほとんどなかったのでビビりました。ここから活躍の場が広がっていきそうな予感…。

 

▼なんと公式でASMR動画も上がっています。コメント欄で「ここDLsiteじゃないですよ?」とか言われてて草

 

 

 

好きなキャラ: ロコムジカ(阿古屋 真珠)

出典: 『魔法少女にあこがれて』8話

主人公たちが所属する悪の組織「エノルミータ」とはまた別の「ロード団」の構成員だったロコムジカ。まともに初登場したのは8話と遅めですが、オープニング映像にウキウキでカラオケする姿があったのでそれ以前から気にはなっていました。

この子も主人公同様、普段は普通の女の子ですが、アイドルを目指してなぜか(?)悪の組織に入ったようです。なお、絶妙にイジれないくらい歌が下手というアイドルとして致命的な欠点を抱えています。

この子に関してはキャラデザが一番好みでした(直球)。

 

また、同じくロード団の構成員であるルベルブルーメとは変身前の状態からの幼馴染ですが、ここの関係性がなかなかにエモいです。というかぶっちゃけ百合ですね。なんなら10話のサブタイトルが「ロコ×ルベ」になるくらい公式設定です。

普段は口喧嘩ばかりしていますがなんやかんやいつも2人一緒にいますし、特にルベルブルーメは自分の能力を使ってロコムジカのアイドルの夢をこっそり手伝ったりしてます。たぶんルベ→ロコの矢印がデカい(個人の印象です)。

 

(以下ネタバレ含むため反転)

いろいろあって最終的にロコムジカとルベルブルーメはロード団を脱退し、エノルミータに入って主人公たちと仲間になります。

9話までのED映像はエノルミータの3人の日常風景を描いたものでしたが、ロコムジカとルベルブルーメが仲間になった10話以降は5人の日常風景に切り替わります。オタク君はこういうのが好きなんですよね…

 

 

 

 

3位: 姫様"拷問"の時間です

 

あらすじ(公式サイトより)

国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。

王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。

「姫様“拷問”の時間です」

監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。

 

タイトルとこのあらすじだけ見ると、あたかも剣呑な作品であるかのような印象を受けますね。しかしこのあらすじには続きがあり…

 

あらすじ(続き)

ほわほわの焼きたてトースト!
湯気がたちのぼる深夜のラーメン!
愛くるしい動物たちと遊ぶ時間!

美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、
“拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!?

誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!

 

という感じで、なんなら冬アニメで一番平和まであります。

「平和な日常系アニメと見せかけて実はシリアス」というパターンだと「がっこうぐらし!」や「魔法少女まどか☆マギカ」などが有名ですが、こちらはその逆パターンって感じですね。

(まぁこの作品に関しては公式サイトやPVの時点で既に平和なので、別にそこまで騙そうとしてるわけではないですが…)

 

 

ストーリーは基本的に

 

魔王軍の拷問官が姫様に拷問を仕掛ける

「私は絶対に屈しない!」

(前述のようなほほえましい拷問)

姫様は屈した

 

という流れが繰り返されることになります。

 

▼絶対に屈しない!と凛々しい顔をみせる姫様。数分後に屈する

出典: 『姫様"拷問"の時間です』2話

これだけ聞くとワンパターンでマンネリになるのでは…?と思えますが、いろんな性格の拷問官が出てきたり、魔王軍側の内情の話が出てきたり、なんなら拷問せずにみんなで遊びに行く話があったりと、いろんな工夫で視聴者を飽きさせません。

あと、聖剣であるエクスのツッコミが毎度キレキレなのも良かったです(冷静に考えると聖剣が喋ってツッコミ役を担っているのも意味わかりませんが、面白いのでヨシ)。

 

作画クオリティも高くテンポも良いので、毎週見ていてめちゃくちゃ満足度が高い作品でした。2期作成も決まっており、続きが楽しみです。

 

 

好きなキャラ: 姫様

出典: 『姫様"拷問"の時間です』6話

主人公である姫様を推したいと思います。ちなみに主人公なのに最後まで本名は出てきませんでした。エンドクレジットでも公式サイトのキャラクター紹介でも「姫」としか書かれていません。

 

やはりこの手の作品ではいかにキャラのかわいさを魅せるかがキモですが、その点においてこのアニメは完璧だったと言えるでしょう。ハイクオリティ作画で繰り出される表情変化も豊富で、放送後は毎週のように姫様の画像をツイートするbotと化していました。

 

 

一応国王軍第三騎士団の騎士団長なので、剣術はめちゃくちゃ強いみたいです。スポーツチャンバラ回では珍しく(?)イケメンな姫様を拝めます。

 

 

ちなみにcvは白石晴香さんですが、この人の演技力の高さも姫様の魅力の爆上げに大きく貢献していると思います。彼女がパーソナリティを務めるアニラジも毎週聞いてましたが、ラジオ企画で中の人も"拷問"を受けさせられてて笑いました。

 

 

 

 

2位: 葬送のフリーレン

 

秋アニメの記事でも書きましたが、連続2クールということで今回もランクイン。あらすじ等は前回の記事をご覧ください。

2クール目は少しアニメの毛色が変わったように思います。1クール目はゆったりとした牧歌的な雰囲気の中で、フリーレン一行が旅を続けながらいろんな"感情"に出会っていくという感じでしたが、2クール目では「一級魔法使い選抜試験編」がスタートし、バトル要素が濃くなっていきます。登場キャラも一気に増えました。

と言ってもこれまでの良さが損なわれたわけではなく、むしろ加算されてより面白くなったというのが正しいでしょう。もともと作画の強さは評判でしたが、その作画力で描かれる戦闘シーンは圧巻でした。

 

オープニングテーマは、1クール目の「勇者(YOASOBI)」に続いて「晴る(ヨルシカ)」。ボカロ好きとしては非常に嬉しいリレーです。

公式チャンネルには曲に合わせて一級魔法使い選抜試験編を振り返る映像がアップされているので、皆様要チェックです(本編未視聴者はネタバレ注意)。

 

 

好きなキャラ: ユーベル

出典: 『葬送のフリーレン』21

一級魔法使い選抜試験編から登場した新キャラ・ユーベル。前回の記事ではフェルンしか勝たんと豪語していましたが、世間の話題を席巻した彼女の前にあえなく屈しました。

 

▼屈していく様子

 

饒舌ながらダウナー系の喋り口調・謎の紐が特徴的な衣装・緑髪サイドテール・常にジト目で薄ら笑いを浮かべている、と沼にハマりやすい要素がたくさん詰まっています。

 

cvは長谷川育美さん。「ぼっち・ざ・ろっく」の喜多郁代役などが有名ですね。このクールでは他にもルプなな(ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する)て主人公のリーシェ役を務めていましたが、そちらも良いキャラでした。

 

ユーベルを語る上では、やはりメガネ君(ラント)の存在は外せないところでしょう。一次試験ではフェルンも含め3人で同じパーティーに振り分けられましたが、二次試験では特に組分けがあるわけではないにも関わらず行動を共にしていました。まぁユーベルが勝手につきまとっていただけとも言えますが…。

蠱惑的な態度でちょっかいをかけ続けるユーベルと塩対応でいなし続けるラントのコンビは多くのカップリングオタクの心を掴み、大量の二次創作画像が巷に溢れていました。特に学パロが多かった気がします。

 

▼良い雰囲気(?)

出典: 『葬送のフリーレン』24

 

 

 

1位: 僕の心のヤバイやつ

あらすじ(公式サイトより)

市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。

同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。

 

そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。

一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。

 

予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。

 

 

激エモラブコメ「僕の心のヤバイやつ」を今期の覇権とさせていただきます。ひねくれ陰キャ男子の主人公と、学校を代表する美少女でモデルもやっているヒロインの恋愛モノはある種定番とも言えますね。

2023年の春アニメに1期が放送され、市川と山田の距離がぐっと縮まったところから2期が始まりました。原作漫画も持っているので「1期があそこまでということは2期は尺的におそらくここまで…ということは最終回であのシーンが…!」と事前予想はできましたが、予期していてもあまりのエモさに爆散しました。

最終回に限らず、だいたい各話ラストで盛り上げてくるので、毎週毎週視聴後にノイズをあげていた記憶があります。あとちょくちょく挟まれるしょうもない下ネタギャグ展開もめっちゃ笑ってました。

 

メインヒロイン山田杏奈のcvを務める羊宮妃那さんの素晴らしさも際立ちました。「くノ一ツバキの胸の内」のモクレンや「それでも歩は寄せてくる」の桜子を演じている時から感じていましたが、普通に喋ってるだけでASMRみたいになる声質は本当に独特で好きです。第18回声優アワード新人声優賞も受賞しましたし、今後の活躍に益々期待ですね。

▼去年から注目していたワイ、先見の明(驕り)

 

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

「山田杏奈、僕をなめるなよ。友達ができた。足立に神崎に太田、鵠沼たちともたまに話す。女子とも…まぁ普通に話せるようになった。先生はウザいけど嫌いじゃない。僕はやっぱり学校が楽しい。山田がいなくたって楽しい」

「だから、そんな世界を見せてくれた…世界がこんなに綺麗だって気づかせてくれた、山田が好きだ」

2期終盤の修学旅行編にて、市川が山田に告白した時の言葉です。

 

ずっと出演したかったドラマのオーディションと修学旅行最終日の日程が被ってしまった山田はどちらに参加するか迷いますが、これまでずっと友人がおらずこの手の学校行事に参加していなかった市川が修学旅行を楽しみにしているのを知り、自分も修学旅行の方を優先することを決意しました。

しかし、旅行中もオーディションのことが頭から離れず、隠れてオーディションのセリフを練習する山田。ひょんなことからそれを知ってしまった市川は、彼女が自分のために好きな仕事を犠牲にしたのに浮かれて気づけなかったことを悔います。

それらを踏まえた上で…もっと言えばそれ以前の、山田と過ごしてきた日々を踏まえた上で出てきたのが前述の口上だとすると、この作品はラブコメディであると同時に、市川京太郎がずっと心の中に抱えていた"ヤバイやつ"と向き合い成長する物語だったと言えましょう。

 

別作品の名前を出すのは少し野暮かもしれませんが、「五等分の花嫁」の上杉風太郎の言葉に近いものを感じます。学生生活においてイベントや人間関係を楽しむこと、いわゆる「青春」をくだらないと切り捨ててきた主人公が、ヒロインと出会ったことでその価値を知り、そんなふうに世界を広げてくれた相手に対して感謝の気持ちを織り交ぜた特大の恋愛感情をぶつける…令和を代表するラブコメ主人公2人は、存外似てるのかもしれませんね。

 

 

 

 

好きなキャラ: 関根萌子

出典: 『僕の心のヤバイやつ』2期オープニング映像

ヒロイン山田杏奈の友人ポジである関根萌子。見た目や言動はギャルっぽいですが、実は成績優秀で、何より市川の「理解者」でもあるのがポイントです。2人の両片思い状態を早々に察して、時にはニヤニヤ見守ったり、時には真剣に応援したりと、本当にいい立ち位置なんですよね…

 

また、市川と山田がお互い完全に恋愛対象として意識し合っているのに対し、関根萌子はあくまで「友人」ポジで距離が縮まってるのがまた良いところ。

21話で山田がスマホを水没させて連絡が取れなくなり、焦った市川が関根にLINEするという展開があります。ここでとっさにLINEする相手として彼女が浮上しているのがもうエモいですし、これに対して「フラれたん?」「ざま」と返す関根萌子…。軽口を言える気安い関係が出来上がっているのがたまらないですね。

出典: 『僕の心のヤバイやつ』21話

 

ちなみにアニメではまだ放送されていないところですが、原作では市川ととりとめもないやり取りをしているという描写もあります。女子どころかクラスに男子ですら友人がいなかった市川に、こういう何気ない会話をできる相手ができたという点もなんか胸がアツくなります。

出典: 『僕の心のヤバイやつ(漫画)』9巻123話

 

このシーン含め、9巻には関根萌子まわりのエモいストーリーがかなり潤沢なので、関根萌子が好きすぎる部各位はぜひ原作漫画も追ってみるのはいかがでしょうか…。

 

 

 

 

 

 

おまけ

恒例の作品自体はベスト5に入らなかったものの好きだったキャラです。

 

 

七海みなみ(弱キャラ友崎くん)

出典: 『弱キャラ友崎くん 2nd STAGE』12話

2021年の1期から3年の時を経て2ndSTAGEが放送された弱キャラ友崎くんより「みみみ」こと七海みなみです。1期の頃からかなり好きだったキャラクターですが、2期ではそれがさらに数段ブチ上がることに…。

ちなみにcvは先ほど言及したフリーレンのユーベルと同じ長谷川育美さんです。演じ分けがすごい。

 

1期のあらすじを軽く説明しますと…

「人生はクソゲーである」と言い切る非リアゲーマーの主人公・友崎文也。そんな彼に対し、スクールカースト頂点に君臨する美少女・日南葵は、「人生は神ゲーである」ことをわからせるため、友崎がリア充になれるよう指導することになりました。

みみみは日南の友人で、明るく快活なクラスのムードメーカー的存在です。リア充化計画の甲斐もあってみみみとも仲良くなった友崎は、生徒会選挙編で彼女の「ブレーン」として選挙活動を支援することになりますが、その過程で彼女が日南葵に対して感謝と尊敬と嫉妬の入り混じった複雑な感情を抱いていることを知ります。お調子者に見えたみみみにも抱える闇があると明かされましたが、友人である夏林花火の言葉もあって少しその闇が晴れるという展開でした。

 

▼1期放送中のツイート。こいつ性格悪いな…

 

 

そんなこんなで迎えた2期。序盤はみみみだけでなく泉優鈴も結構推せるな…などと考えていました。

 

 

が、中盤に入ってやはりみみみしか勝たんという結論に舞い戻ってきます。

 

 

そして迎えた2期8話。ネタバレになるので詳細は伏せますが、まごうことなき神回でした。この作品のナンバーワンヒロインは七海みなみであると確信し、思わず誇り高きサイヤ人の王子みたいなセリフを口走ってしまいました。

 

 

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

生徒会選挙編や2期前半の球技大会編などを経て友崎のことが気になり始めたみみみ。前述の8話にて、ポロッと友崎への想いが溢れてしまいます。翌日になってあまり気にせずいつも通りにしてほしいとは言ったものの、友崎が菊池風香を筆頭に他の女子と仲良く話しているのを見ると、焦りが隠せません。

そんな中始まる文化祭編、友崎は菊池さんが脚本を務める演劇の監督と、みみみとの漫才という2つの出し物をこなすことになります。もちろんどちらにも全力で取り組んではいるのでしょうが、視聴者の目にも(そしてみみみの目にも)、菊池さんの演劇の方により熱心になっているような印象を受けました。

文化祭当日、漫才の途中で友崎はセリフを飛ばしてしまいますが、みみみの機転の利いたフォローによりなんとか事なきを得ます。本番を終えて屋上で一息つき、みみみは2人で練習してきた漫才の時間が本当に楽しかったと伝えました。しかし、菊池さんとの演劇の公演を前にして、友崎はその場を去ります。独り残されたみみみがつぶやいた「あ〜あ、終わっちゃった。終わっちゃったな…」という言葉に、「漫才が終わった」以外の意味が含まれているのは、言うまでもないでしょう。

 

正直、メタ読みをしてしまうと1期の時点からサブヒロイン扱いだった彼女の勝ち目は薄かったと言えます。それでも最後まで戦い抜き、美しく散った彼女の姿に、敬意を表するべきでしょう。

そして追い打ちをかけるように、最終13話では菊池さんに告白する友崎の背中を押すという負けヒロインの極致みたいなムーブをすることになります。自分の心を押し殺して好きな人の恋路を応援するその痛々しい姿に涙を禁じ得ません。

俺ガイルの由比ヶ浜結衣ハイスコアガールの日高小春と並ぶ3大美しい負けヒロインですね(独断と偏見)。

 

 

 

 

軽井沢恵(ようこそ実力至上主義の教室へ)

出典: 『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』4話

最後に、よう実こと「ようこそ実力至上主義の教室へ」より軽井沢恵を挙げておきましょう。

作品の内容としては「感情が乏しくサイコパス気味な主人公・綾小路は、幼少期にホワイトルームという教育機関で常軌を逸した英才教育を受け、文武共に人並外れた実力を持っているものの、それを隠して地味で平均的な生徒を演じつつ、裏で人を操って実質クラスを支配している」「舞台となる全寮制の高校は完全実力主義で、勉強・スポーツ・その他様々な要素を加味した実力ごとにA~Dクラスに分けられており、優秀なものは高待遇を受ける」というTheラノベみたいなストーリーです。あんまり自分が得意ではないジャンルではありますが、よう実はなんやかんや面白いので結構好きなんですよね…。

 

ちなみに名前の読み方は「めぐみ」ではなく「けい」です。1期では「軽薄で傍若無人なクラスのギャル」的な立ち位置でしたが、2期以降は一気にメインヒロインのようなポジションになります。

1期序盤から、イケメンでクラスのリーダー的な存在である平田の彼女として描かれていましたが、実はこれは本当の恋愛関係ではなく、クラスの女子ヒエラルキーの頂点に君臨するために恋人を演じている、という事が明かされます。軽井沢は中学時代に苛烈ないじめを受けており、それを繰り返さないために強者に"寄生"するという手段をとって自身の身を守っているようです(平田も事情を知った上で協力している)。

 

ところが、2期ではその過去が他クラスの生徒にバレてしまい、再びいじめを受けてしまいます。同時に、平田との関係にも少し綻びが見え始めました。一方で綾小路は、彼女のカーストの高さと人脈に目をつけ、自身の目的を達成するための手駒として軽井沢を利用しようとします。利害が一致した2人は一種の協力関係となりますが、学校で起こる様々な事件を経て、軽井沢は徐々に綾小路に惹かれていきます。性格が典型的なツンデレということもあり、2期終盤は非常にヒロイン力が高いムーブを繰り返していました。

 

▼電話で雑に扱われていることに文句を垂れながらも、めちゃくちゃ笑顔の軽井沢さん

出典: 『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』7話

 

そして2人の関係がどうなるか注目された3期。結論から言うと、軽井沢のヒロイン力はさらに爆上げされました。

 

高まりすぎて、また誇り高きサイヤ人の王子になってしまいました。ナンバーワンが多すぎる。

 

(以下ネタバレ含むため反転)

 

上に貼ったツイートの後者は最終回の画像ですが、実はこのシーンで綾小路は軽井沢に告白しています。バレンタインデーやホワイトデーなどのイベントを経て既に綾小路にベタ惚れ(本人は認めないが)だった軽井沢の返事はは当然OK、2人が交際を始めるというところで3期は幕を閉じました。

と言っても、残念ながらこの作品はラブコメディではありません。感情が希薄な綾小路はあくまで「彼女はホワイトルームで学ぶ事ができなかった恋愛という概念を学ぶための教科書に過ぎない」ということをモノローグで語っており、実際カップル成立シーンには似つかわしくないほど一切の笑顔を見せませんでした。

これで1年生編が終わり2年生編に入ることになりますが、正直この2人がどういう感じになるのかめちゃくちゃ気になってます。原作では2年生編結構進んでるみたいなので、おそらく色々描かれてると思いますが…普段ラノベなんてほとんど読みませんが、これはちょっと検討するレベル…。

 

 

【聖地巡礼】花咲くいろは(石川県湯涌温泉) 2024/3/11

簡単な作品紹介

花咲くいろは」は13年前に放送されたP.A.WORKSのオリジナルアニメです。サクラクエストSHIROBAKO、白い砂のアクアトープなどのいわゆる「お仕事シリーズ」の第一弾に当たる作品ですね。

 

あらすじ(Wikipediaより引用)

東京育ちの女子高校生・松前緒花は、ある日、母の皐月から借金を作った恋人と夜逃げすると言われる。緒花は皐月に渡された住所を頼りに石川県の湯乃鷺温泉街にある旅館の喜翆荘(きっすいそう)に身を寄せる。

喜翆荘の女将で祖母の四十万スイは、孫の緒花に旅館で働くよう言いつける。緒花は住み込みのアルバイトの仲居見習いとして働きながら学校に通うことになる。

 

作品内で行われた「ぼんぼり祭り」という架空の行事が現実に逆輸入され、実際に全国から参加者が訪れるほどの有名なイベントになったというエピソードが象徴するように、ガルパンの大洗やラブライブサンシャインの沼津などと同じく、アニメとのコラボレーションが大成功した例の1つですね。

 

アニメツーリズム協会が選ぶ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも毎年のように選ばれています。

 

 

 

また能登震災の復興支援として、3/31まで公式で全26話+劇場版のチャリティー配信が行われているので、気になった方は是非ご覧ください。

 

 

 

聖地巡礼記録

湯涌温泉旅館案内図

出典:『花咲くいろは』1期オープニング映像/4話/ポスターなど

多くの人に見覚えがあるであろう旅館名が書かれた看板。

ポスターなどにも使われている、湯涌温泉の象徴的なスポットです。

この坂道の奥に喜翆荘があり、通学などの際はそこから降りてくる形になります。

 

 

 

金沢百楽荘 彩心

出典:『花咲くいろは』オープニング映像/4話

喜翆荘のライバル(?)的な立ち位置の「福屋旅館」のモデルとなった旅館です。

もともと「秀峰閣」という旅館だったようですが、そこが閉館して新しくできたみたいですね。

実際かなり大きな旅館でした。

 

 

 

湯涌郵便局前

出典:『花咲くいろは』4話

先ほどの旅館案内図から少し歩いたところの道です。

このあたりは料理店などもあるみたいですね。

 

 

 

玉泉湖

出典:『花咲くいろは』1期エンディング映像

ED映像で4人娘が集まっている橋ですね。

角度的にこの構図を撮るのはちょっと難しいですが…。

ぼんぼり祭りの会場でもあるようです。

 

 

湯涌稲荷神社

出典:『花咲くいろは』4話/劇場版

各話でよく見る神社ですね。こちらもぼんぼり祭りの会場です。

アニメでは階段を登ってすぐ鳥居がありますが、実際は少し坂道が続いています。

劇場版では緒花の母親の皐月が座っていました。

 

 

 

おまけ

旅館案内板の近くにある「喜船商店」さんには、アニメ放送から13年経った今でも花咲くいろはグッズがたくさん置かれていました(撮影許可もいただけました)。

ホビロンTシャツとゆずサイダーを購入させていただきました。

 

 

 

 

 

AnimetickのWatchボタンを押したら別タブでツイート投稿画面を表示させるchrome拡張機能を作った話

はじめに

皆さんはanimetickというサイトをご存知でしょうか?

非常に便利で有用なサービスなので、毎クールアニメを複数視聴する方はぜひ使ってみてほしいのですが、 簡単に言うと「アニメの視聴状況をチケットで管理できるサービス」です。

↑こんな感じで、視聴できるテレビ局と視聴中の作品を登録すると、放送日の前日にそのアニメの放送話数の「チケット」が未視聴リストに割り当てられます。

どのテレビ局で何時からどの作品の何話が放送されるかが一目でわかりますね。

該当話数の視聴が終わったら、そのチケットの「Watch」ボタンをクリックすることで視聴済み扱いとなり、各作品何話まで見終えたかの確認も容易になります。

詳しい操作方法は開発者の @KAZZONEさんのブログに書いてあるので、こちらを確認すると良いでしょう。

kazz187.hatenablog.com


そんなanimetickですが、以前はログイン中のtwitterアカウントと連携して、 「Watch」ボタンをクリックすると自動で「〇〇のn話を見ました」という感じのツイートを投稿できる機能が存在しました。

しかし昨年、某イー□ン・マスク氏による改革の影響でTwitterAPIが仕様変更となり、利用するためには高額な料金を支払わないといけなくなってしまいました。

無料サービスであるanimetickが有償化したAPIを利用するのは現実的ではなく、結論としてこの連携投稿機能は作動しなくなりました。


個人的に、この連携投稿はかなり必要性の高い機能でした。

フォロワーに今期の作品を宣伝できるということに加えて、各話視聴後にこの自動投稿が行われることで「〇〇のn話を視聴したが、」という枕詞をつけずにアニメの感想をツイートできるからです。

代替手段として手動で連携投稿できるような機能(ボタンを押したらツイート投稿画面が表示されるなど)があれば良かったのですが、 もともと自動で連携投稿できたサービスでしたので、わざわざ手動でも投稿できるような機能は用意されていません。

仕方ないので、他の似たようなサービスで手動連携投稿できるものはないかと探し、いくつか試してみました。

1ヶ月ほど使ってみたのですが、どうしても機能性やシンプルさの点でanimetickの方が優れているな…という思いは拭えませんでした。


そんな時、ふと「これくらいならGoogleChrome拡張機能とかで実装できるのでは…?」と思い至りました。

要は「ボタンを押したところの作品名とか話数とかを取得して、それをデフォルト文章として含んだtwitterの投稿画面リンク作って別タブで開く」ができれば良いわけです。

当時は拡張機能がどういうメカニズムで動いているのかすら知らない状態でしたが、とりあえず作ってみることにしました。




chrome拡張機能の設定ファイルの作成

拡張機能を作るにあたり色々調べましたが、特に以下の記事が参考になりました(感謝)。

qiita.com

qiita.com


まず、manifest.jsonというファイルを作る必要があります。 拡張機能に関する設定ファイルみたいなものです。

公式リファレンスなどを参考に作ってみたものがこちら。

{
    "manifest_version": 3,
    "name": "animetick-tweet",
    "version": "1.0.0",
    "description": "AnimetickのWatchボタンを押した際に別タブでツイート画面を表示させる",
    "content_scripts": [
        {
            "matches": ["http://animetick.net/*"],
            "js": ["content.js"]
        }
    ]
}

各項目をざっくり説明をすると、

  • manifest_version(必須): 拡張機能が使用するマニフェストファイル形式のバージョンを指定する整数。2024年2月時点では「3」を指定すればOK。
  • name(必須): 拡張機能の名前。
  • version(必須): バージョン番号。最初は1.0.0を入れて、アップデートするたびに増やしていけばよい。
  • description: 拡張機能の説明。ストアに公開する場合は必要っぽい。
  • content_scripts: 実行されるファイルに関する説明。
    • matches: 適用したいページのURL。 書式についてはこちらを参照
    • js: 実装するJavaScriptのファイル。

という感じです。 他にも色々設定できる項目はありますが、最低これだけ書いておけば大丈夫っぽいですね。

では、実際にcontent.jsの中身を作っていきます。




JavaScriptファイルの実装

JavaScriptをまともに書いた経験はないので、とりあえずググって出てくるような基礎的な書き方を組み合わせていきました。

まず「各チケットについてWatchボタンを押したらツイート投稿画面が開く」ところまで実装します。

const tickets = document.getElementsByClassName("ticket_relative ticket_mouse");
for(let ticket of tickets) {
    let button = ticket.querySelector("button");
    if (button != null) {
        // ボタンが存在する(=放送済みの作品)のみイベントを設置
        button.addEventListener('click', buttonClick, false);
    }
};

function buttonClick() {
    window.open("https://twitter.com/intent/tweet");
}

未視聴チケットの欄でリスト化されているチケットのdiv要素はすべて class="ticket_relative ticket_mouse"を持っているので、getElementsByClassName()ですべてのチケットの要素を取得することができます。

これをループで回して各チケットのbutton要素をquerySelector()で取得し、それぞれに対してボタンクリック時のイベントをaddEventListener()で仕込んでいきます。

注意点として、未放送のチケットにはWatchボタンが設置されていないので、そのチケットはbuttonにnullが入ってしまいます。この状態でbutton.addEventListener()と実行するとエラーになるので、ボタンが存在する場合のみイベントを設置するよう分岐を入れる必要があります。

イベントとして「ツイート投稿画面を別タブで開く」という処理を書くことになりますが、これは単純に https://twitter.com/intent/tweetwindow.open() するだけでOKです。


余談:

変数の定義でconst/letの2パターンありますが、これは再代入可能かどうかの違いがあるようです。

qiita.com

個人的に「const」と書かれると定数値かな?という印象を受けるのですが、 いろいろ調べたところJavaScriptでは再代入不要であればconstで宣言するのが一般的らしいので、 再代入の必要があるものだけletで、それ以外はconstにしています。




続いて、「投稿内容を取得してツイート投稿画面に反映させる」処理を追加します。

const tickets = document.getElementsByClassName("ticket_relative ticket_mouse");
for(let ticket of tickets) {
    let button = ticket.querySelector("button");
    if (button != null) {
        // ボタンが存在する(=放送済みの作品)のみイベントを設置
        button.addEventListener('click', buttonClick.bind(ticket), false);
    }
};

function buttonClick() {
    let title = this.getElementsByClassName("title")[0].querySelector("span").innerText;
    let episodeNumber = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("count")[0].innerText;
    let subTitle = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("sub_title")[0].innerText;
    if (subTitle) {
        subTitle = "「" + subTitle + "」";
    }
    const subTitleLink = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].querySelector("a").getAttribute("href");

    const text = title + "%20" + episodeNumber.replace("#", "#") + "%20" + subTitle + "を見ました"
            + "%0Ahttp://animetick.net" + subTitleLink;
    window.open("https://twitter.com/intent/tweet?text=" + text);
}

まずは簡単に取得できる「作品タイトル」「話数」「サブタイトル」「animetickの各話数ごとのページへのリンク(こういうの: http://animetick.net/ticket/6390/1 )」を反映させます。

これらはすべて各ticket要素の中に含まれているので、そこから取ってきましょう。

function buttonClick()にticketを渡す必要がありますが、これはaddEventListenerの第二引数で.bind(ticket)してやると、関数内でthisとして受け取れるようです。 あとはそこから各情報を取り出すだけです。
(getElementsByClassName()やらinnerTextやらでゴリ押しで取り出してますが、正直もうちょっとスマートな書き方あると思います…)

サブタイトルについては「」で囲ってあげるのが丁寧ですが、たまにサブタイトルが存在しないアニメもあるので、一応subTitleが存在しているかどうかで判定して存在する時のみ付けています。


ツイート投稿画面への反映は、クエリパラメータのtextとして付与させるだけでOKです。

ここで、話数についている#は、そのままだとURL上ではアンカーリンクと認識されてしまって挙動がおかしくなるので、エスケープさせる必要があります。
(最初は原因がわからず、だいぶ詰まりました…)

ただし半角の#としてエスケープさせても結局ハッシュタグ扱いになってしまうので、ここは単純に全角のに置換させました。




ここまで実装すれば機能としては成立していますが、「ツイート連携するかどうかのチェックボックスが飾りと化している」「視聴済み状態から未視聴に戻す時も投稿画面が開いてしまう」などの問題点も残っています。

この2点を一応解消しておきます。

const tickets = document.getElementsByClassName("ticket_relative ticket_mouse");
for(let ticket of tickets) {
    let button = ticket.querySelector("button");
    if (button != null) {
        // ボタンが存在する(=放送済みの作品)のみイベントを設置
        button.addEventListener('click', buttonClick.bind(ticket), false);
    }
};

function buttonClick() {
    let title = this.getElementsByClassName("title")[0].querySelector("span").innerText;
    let episodeNumber = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("count")[0].innerText;
    let subTitle = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].getElementsByClassName("sub_title")[0].innerText;
    if (subTitle) {
        subTitle = "「" + subTitle + "」";
    }
    const subTitleLink = this.getElementsByClassName("sub_title")[0].querySelector("a").getAttribute("href");

    const isChecked = this.querySelector("input").checked;
    const isWatched = this.querySelector("button").className.includes("enable");

    const text = title + "%20" + episodeNumber.replace("#", "#") + "%20" + subTitle + "を見ました"
            + "%0Ahttp://animetick.net" + subTitleLink;
    if (isChecked && !isWatched) {
        // チェックが入っている かつ 視聴済みでない場合のみ実行
        window.open("https://twitter.com/intent/tweet?text=" + text);
    }
}

「チェックが入っているかどうか」は単純にinput要素が checkedであるかどうかの情報を取ればOKです。

「視聴済みであるかどうか」ですが、これに関しては視聴済みであればbutton要素にenableというクラスが追加されるので、 これが含まれているかどうかをincludes()で判定できます。

一旦、これで完成としました。

(まだまだ直した方が良い箇所やもっとスマートに書ける箇所などあるとは思いますが、まぁ個人で使う分にはこんなもんでええやろの精神) (コメントなどで指摘いただければ、気が向いたら直すかもしれません)




動作確認

では実際に動かしてみましょう。

Googleアカウントログイン状態のChromeブラウザで「拡張機能を管理」の画面( chrome://extensions/ ) を開き、ページ右上の「デベロッパーモード」をONにします。

作成したmanifest.jsonとcontent.jsのファイルを置いたディレクトリを作成し、「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」ボタンからそのディレクトリを読み込ませます。

これで実装した拡張機能が適用されている状態になります。




審査・公開

動作確認ができたら、 Chromeウェブストアに公開するための手続きを進めていきます。

まず、https://chrome.google.com/webstore/devconsole よりデベロッパーアカウント(有料)を作成する必要があります。

登録できたら、manifest.jsonとcontent.jsのファイルを置いたディレクトリをzipに圧縮し、「+新しいアイテム」ボタンより追加します。

説明やらカテゴリやらを入力する必要があるので、適当に書きます。

個人的に苦労したのがショップアイコンの設定です。

正直アイコンはなんでもよかったので、animetickの頭文字である「A」という文字を画像にしただけのものをアイコンにしようとしたのですが、 「128x128ピクセル」の画像でなければならないらしく、このサイズにするのにめちゃくちゃ苦戦しました(なんならJavaScriptの実装より苦しんだまである)。

macのプレビューツールとか使ってどうにかこうにか作ったんですが、これ今調べたら普通に変換してくれそうなwebサイトありますね…あの苦労は何やったんや…


他にもプライバシー設定やら販売地域やら諸々設定し、すべて終わったら「審査のため送信」で提出です。

別に大した機能があるわけでもない & 個人情報の収集も行っていないからか、数日程度で審査通りました。

この辺の一連の流れは公式ドキュメントにも説明があるので、詳細はそちらを参照すると良いでしょう。

support.google.com


最後に、直接的にサービス影響を与えるものではないとはいえ、自分以外の人が作ったものに適用させる拡張機能ですので、 開発者の方に公開して問題ないかの確認を行いました。

↑ありがたいことに許可いただけたので、無事公開に至りました。


https://chromewebstore.google.com/detail/animetick-tweet/kedglhmfpphikkmoocimnalnnnkjimecchromewebstore.google.com

(現在公開されてるバージョンでは今回の記事で説明した機能の他に、ハッシュタグの取得や作品個別ページでWatchした場合の投稿機能なども追加しています。またいつかそれらについて書くかもしれません)

ソースコード

github.com

【聖地巡礼】秒速5センチメートル(栃木県岩舟駅周辺) 2024/1/7

簡単な作品紹介

秒速5センチメートルは2007年に公開されたアニメーション映画で、「君の名は。」や「天気の子」で有名な新海誠が監督・脚本・演出などを務めました。

20分程度の短編×3話という形で構成されており、それぞれ主人公である遠野貴樹の中学生時代・高校生時代・社会人時代を描きます。

 

あらすじ(公式サイトより)

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。

そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。

貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。

 

最近は少しファンタジー要素も交えた物語も多い新海誠作品ですが、こちらはそういった架空の要素は存在せず、ひたすら現実的なストーリーを美しい映像で描いています。

 

 

 

聖地巡礼記録

※アニメーション画像の出典はすべて『秒速5センチメートル

 

岩舟駅

1話「桜花抄」で篠原明里が引っ越した先である栃木県の岩舟駅です。

 

ホーム


作中では改札に駅員がいたり待合室にストーブがあったりしましたが、実際は無人改札でストーブもありませんでした。

wikiによると2003年から無人になったらしく、1話の時系列は1990年代という設定なので、まだ無人化される前の様子を描いているようです。

 

駅舎

映画の中では3月にもかかわらず雪が降っていましたが、今回訪れた時は雪も降っておらず暖かったです。

駅前の自転車置き場は今はもう無いようですね。

 

 

駅前の道路

建物の感じが微妙に合わないのですが、場面的に考えて駅から出てすぐの道路だと思います。(背景の山の影は合ってますね)

 

 

小山駅(両毛線ホーム)

岩舟へ向かう途中の乗り換え駅。

小田急線で新宿駅埼京線で大宮駅→宇都宮線小山駅両毛線岩舟駅というルートですね。

大雪により電車が止まり、主人公はここでずっと待つことになります。

 

 

おまけ

実はこの聖地、アニメツーリズム協会が選ぶ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれています。

 

岩舟駅にもひっそりと認定証が掲示してありました。

 

しかし逆に言うと、この認定証以外は特に作品に関する掲示やアピールはなかったですね…

まぁそもそも駅前に商業施設もほぼ何もないので、アピールして観光客を呼んだところでメリットないのかもしれませんが…

<2023秋>琴線に触れたアニメベスト5 & 各作品の推しキャラ

今期も振り返っていきたいと思います

 

 

▼前回

 

 

 

5位: でこぼこ魔女の親子事情

 

あらすじ(公式サイトより)

ひとり森で暮らす魔女のアリッサは、ある日人間の赤子を拾う。

戸惑うものの、ビオラと名付け、赤子を育てることにしたアリッサ。

そして16年後、ビオラはアリッサの想像を遥かに超える成長を見せ……

って、成長しすぎー!!

容姿が逆転した親子のでこぼこドタバタコメディここに登場!!

 

個性あふれるキャラクターたちが織りなす、基本1話完結型のゆるいコメディ作品。毎週安心して穏やかな気持ちで見られます。

原作はマンガで、COMICメテオにて好評連載中のようです。

失礼ながらそこまで知名度ある作品ではないので放送前は全く知らなかったのですが、1話を見てそのギャグセンスに撃ち抜かれました。

声優も結構豪華で、娘のビオラ水樹奈々だったり、ペット(?)のフェニックスが土師孝也だったり、ナレーションが花澤香菜だったりします。

 

 

EDも結構好きです。曲や映像も良いですし、間奏で次回予告を挟むというスタイルも珍しくて新鮮。

回が進むにつれて映像に登場するデフォルメキャラが増えるというオタクが好きな演出も嬉しいですね。

 

ただ、最終話のEDで突然センター下段(フェニックスの前)に現れたこいつ(↑)は誰…?(本編で見た記憶がない)(忘れてるだけかもしれない)

 

 

推し: アリッサ

出典: 『でこぼこ魔女の親子事情』12話

子供のようなかわいらしい見た目ながら、実は齢223歳の魔女であるアリッサ。娘のビオラ(16歳)がとんでもなくグラマラスに成長したため、しばしばどちらが親でどちらが子か間違えられます。

そんなアリッサですが性格は非常に心優しく、拾った子であるビオラを我が子のように愛しています。とち狂った人間やそもそも人間じゃないキャラクターがたくさん出てくるでこぼこ魔女世界において、数少ない良心であり、ツッコミキャラです。

 

 

このアニメの面白さは、アリッサのツッコミのうまさによるものが大きいのかなと思ったりします。語彙センスやテンポ感などが絶妙で、見てて心地良いんですよね…。

cvを務める古賀葵、個人的にはかぐや様や古見さん・アンジェ(プリンセスプリンシパル )など落ち着いた感じのキャラクターのイメージが強かったので、こういうキャラもうまいのか…と恐れ入りました。
(まぁかぐや様はアホモードに入ると落ち着いてはいないが)

 

 

 

 

4位: 君のことが大大大大大好きな100人の彼女

 

あらすじ(公式サイトより)

中学で失恋 100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。

しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという......。

次々に待ち受ける運命の人との出会い—— どうする恋太郎? どうなる100人の彼女!?

 

君のことが大大大大大好きな100人の彼女、通称「100カノ」。主人公に惚れるヒロインが複数いるハーレム系アニメはよくありますが、この作品に関しては主人公が堂々とn股して全員と恋人になるというぶっ飛んだ設定で押し通してきます。

(※本来珍しい設定のはずだが、奇しくも今期は同じく主人公が堂々と二股する「カノジョも彼女」という作品も放送されるという奇跡が起きている)

 

ジャンルとしては一応ラブコメですが、ラブ:コメ=1:9くらいの割合でほぼギャグ漫画であり、巷ではラブコメ界のボーボボとまで言われています。

先ほど紹介したでこぼこ魔女がテンポとセンスで笑わせてくる系のコメディだとすれば、100カノは無駄に(?)豪華なヌルヌル作画で描かれるギャグの勢いと手数で殴ってくるタイプですね。恋愛モノというよりはギャグアニメとして見るのが正しそうです。

とはいえラブコメ作品ではあるのでヒロインたちはかわいいですし、先述の通り作画はヌルヌルです。ギャグの面白さも維持しつつ、美少女たちの魅力を最大限に引き出すんだという強い意志も感じます。

 

▼キャラデザ・総作監を務める矢野茜さんの投稿からも伝わるアツいこだわり

 

 

また、毎週公開されるアニラジも結構面白いのでオススメです。ヒロイン2人のcvである本渡楓富田美憂がパーソナリティを務めています。

 

 

 

 

推し: 院田唐音

出典: 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』4話

お手本のようなツンデレキャラである院田唐音さん。

この作品のキャラクターは名が体を表すパターンが多いですが、特にこの子は「○○じゃないんだからね!」というTheツンデレセリフの最後の6文字を取るという天才的なネーミングですね。

 

特に好きなシーンは、顕微鏡を使って観察をする授業で「別に細胞なんか見えたってなんとも思わないんだからね!」と、細胞に対してツンデレかましてたくだり。

出典: 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』5話

いつも狂ったムーブをしている花園羽香里にすら「何と戦ってるんですかあなたは…」と冷静にツッコまれていて死ぬほど笑った記憶があります。

 

主人公である愛城恋太郎のことが大大大大大好きな唐音ではありますが、個人的には恋太郎とではなく、同じくヒロインの花園羽香里とのカップリンクを推しています。

ツンデレで素直に気持ちを曝け出せない唐音とストレートに愛情表現する羽香里、性格も(体型も)真逆な2人はしばしば喧嘩みたいになることがありますが、この手の作品で喧嘩する2人というのは逆に相性が良いと相場が決まっています。逆にね。

 

▼なかよし

出典: 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』2話

 

 

案の定8話では、キスゾンビと化した2人が仲良く合体技を披露するなど、相性抜群のコンビネーションを見せてきました(どういう状況?)。

 

 

なんならこの後がっつりキスまでしてます。これもう公式のカップリングだろ…

 

 

 

3位: 葬送のフリーレン 

 

あらすじ(公式サイトより)

魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。

各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。

50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。

その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに―。

 

 

話題性で言えば、今期最もバズった作品で間違いないでしょう。

原作は「マンガ大賞2021」や「第25回手塚治虫文化賞」を受賞し、累計部数1700万部を超える超人気漫画で、放送前からかなり評判になっていた作品です。

初回放送が金曜ロードショーの枠で一気に4話分放送されるという異例の扱いを受けるなど、かなり大きな期待をかけられているなというのは感じられます。最近は【推しの子】や薬屋のひとりごとなど、初回に一気に数話分放送する構成の作品もちょくちょく見られますね。

※ただ、推しの子は話の内容的に1話だけ放送するか3話まで放送するかで作品の印象が大きく変わってくるので、最初の3話分を一気に放送した判断はよくわかるんですが、フリーレンに関しては「初回を金曜ロードショーの枠で放送する」という決定ありきでただ2時間分のエピソード詰め込んだだけ、という感じはしました

 

あらすじだけ見ると勇者とか魔王とかが出てくる冒険ファンタジーものかな?と思ってしまうかもしれませんが、この作品はどちらかというと落ち着いたヒューマンドラマに近い気がします。

エルフが出てくる作品というと、やはり人間との寿命の違いがテーマになることが多いですが、例に漏れずこの作品もそれが主題として上がってきます。作品全体としてはゆったりとした空気が流れているものの、要所要所でどこか物悲しいというか寂寥感が漂う展開も挟まれます。

 

オープニング曲である「勇者」も、ヒンメルを想うフリーレンの曲として非常にクオリティが高く話題を呼びました。

水星の魔女の「祝福」も【推しの子】の「アイドル」もそうでしたが、YOASOBIの作るアニメソングは作品の解像度が凄まじいですね…。

 

今期で連続2クールの放送の1クール目が終わったところなので、2クール目も楽しみです。

 

 

推し: フェルン

出典: 『葬送のフリーレン』14話

オタク各位にとって、ここ3ヶ月間で最もタイムラインに流れてきた回数が多いキャラクターの1人ではないでしょうか。

去年であればSPY×FAMILYのヨルやリコリス・リコイルの千束&たきな、ぼっち・ざ・ろっくの結束バンドメンバーなどが無限に流れてきた時期がありましたが、今期は数多くの絵師の方がこの作品の絵を描いていたように思います。なんなら主人公のフリーレンよりフェルンの方が多かった気も

 

フェルンの人気が出た要素はいろいろあると思いますが、個人的に好きなポイントは目ですね。あまり表情の変化が多くないキャラクターでありながら感情が伝わってくるのは、その目が雄弁に物語っているからというのもあるのではないでしょうか。

 

▼自分の投稿遡ったら毎週のように言及してました。だいぶキモい

 

 

最近ではシュタルクとの絡みがエモくて毎週悶えてます。シュタフェル尊…

出典: 『葬送のフリーレン』14話

 



 

 

2位: 16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-

 

あらすじ(公式サイトより)

秋里コノハは美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター。

超人気絵師になることを夢見て美少女ゲーム制作会社で奮闘しているものの現実はうまくいかず……

ソシャゲ全盛期の現代に会社は傾き、コノハはサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿を塗る日々を過ごしていた。

 

ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。

美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージ開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!

 

行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!

アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?

 

圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――

『それじゃあ、始めるね!』

 

原作は「神のみぞ知るセカイ」で有名な若木民喜らが2016年のコミケで頒布した同人誌で、1990年代の美少女ゲーム開発を描いた作品でした。

アニメ化にあたって、2023年の世界からタイムスリップしてきた秋里コノハが新たに主人公として設定され、現代の知識を持ったコノハが過去のゲーム制作現場を目にしてどう動くか、というのが主題の作品にアレンジされたようです。

 

▼参考記事

 

 

タイムリープものというと、世界線の分岐やらタイムパラドックスやらで設定が複雑になることも多いですが、この作品に関してはそこまで難解な感じではなく(一部解釈が難しいキャラクターや展開はあるが)、前半は基本的に90年代の世界でゲーム制作を行うストーリーが進行していきます。

 

零細ゲーム制作会社に勤めるイラストレーター(下っ端)のコノハは、いつか有名絵師になって自分の考えたオリキャラをヒロインとした名作ゲームを作りたいという野望を抱いていました。しかし会社は小規模でチープな作品しか作ろうとせず、他の社員もみな夢を見ずに淡々と働くだけです。

誰にも相手にされず悲しみに暮れる中、偶然立ち寄った中古ゲームショップで謎の老婆に出会います。自分の話をちゃんと聞いてくれる老婆にコノハは感涙し、また来ると約束して店を後にしますが、次にその場所に来たときにはもうそのゲームショップは存在せず、いくつかのゲームソフトが入った紙袋だけが残されていました。パッケージを開いてソフトを確認すると突然光に包まれ、気づけば約30年前の世界に…

 

 

 

推し: 秋里コノハ

出典: 『16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-』14話

やはり、本作主人公のコノハを推したいところですね。

大きな夢こそあるものの実績はなく、現状を変えたくても実際に何か行動を起こそうとしているわけではない(転職を勧められるも「怖くて無理」と発言している)彼女は、一歩間違えれば視聴者からヘイトを集めてもおかしくないキャラクター性かもしれません。

それでも魅力的な主人公として成り立っているのは、並々ならぬ美少女ゲームへの熱意を持っているという特徴の見せ方や構成、そして騒がしいキャラでありながらウザさとかわいさの絶妙なバランスを出せるcv古賀葵の演技力などによるものなのでしょう。

古賀葵についてはでこぼこ魔女のアリッサについての記述でも言及しましたが、今期はこのほかにもキミゼロの黒瀬海愛やカノかのの星崎理沙など、数々のメイン級キャラクターをこなす獅子奮迅っぷりでした。

 

 

また、タイムリープ直後に出会った少年・六田守との関係性も絶妙です。

(以下ネタバレを含むため反転)

この作品ではコノハが過去と現在を何度か往復するのですが、行き先がそれぞれ1992年・1996年・1999年とバラバラです。最初1992年で出会った時の守くんは15歳、次に1996年に行った時は19歳、1999年では23歳ということになります。

一方のコノハは変わらず19歳のまま何度も時空を移動します。これはつまり、同じカップリングなのに年下・同年代・年上とすべてのパターンのシチュエーションが矛盾なく成り立っているということになります。

さらに物語終盤にはもう1つ別のパターンが生まれます。

3回目のタイムリープ(1999年)の際に、その時代においては革命的なゲームを作ってしまったために、以降の歴史が大きく改変されるという事象が発生します。現在に帰ってくると街の風景が元いた世界とは大きく変わっており、また本来あったはずの名作ゲームがすべてなかったことになっていました。様変わりした世界と、それがすべて自分の行動のせいだという事実に混乱・困惑するコノハの前に現れたのは、現在の時空を生きる守くん(46歳)でした。

46歳と19歳の組み合わせ、メジャーではないものの確かに需要あるカップリングだと思います。それもただ年齢差があるというだけでなく、一方は31年前から知ってる、一方は出会い自体はつい最近、というアンバランスさがまたエモいですね…。

 

※注:公式ではあくまでゲーム制作仲間でありタイムリープの秘密を知っている者という関係に過ぎず、明確に恋愛描写があるわけではない

 

 

 

そういえば序盤で頻繁に出てきた「どん底のぞこだぁ〜〜〜」という謎のセリフ、何回か聞いてるうちに結構好きになってきたんですけど、後半は全然言わなくなりましたね…アレはなんだったんでしょう…

 

 

 

 

 

 

1位: 星屑テレパス

 

あらすじ(公式サイトより)

人とのコミュニケーションが苦手な女子高生の小ノ星海果は、自称宇宙人の明内ユウと出会い、なんと宇宙を目指す約束をする。

そして副学級委員長の宝木遥乃や不登校気味の雷門瞬たちとの出会いの中でロケットを作ることになり──

女子高生たちがロケットを作って宇宙を目指す"青春ロケット"ストーリー!

 

今期の覇権アニメとさせていただいた星屑テレパスは、「まんがタイムきらら」原作のアニメ、いわゆる「きらら枠」の作品です。

きらら系の作品といえば、ちょうど1年前の秋アニメとして放送されて大ヒットした「ぼっち・ざ・ろっく」が記憶に新しいかと思いますが、この作品も同じくらいヒットするだけのポテンシャルを秘めていると思います。つくづくFOD独占見放題配信なのが悔やまれる…

 

出典: 『星屑テレパス』6話

 

主人公の海果は極度のコミュ障ゆえに自分の居場所を見つけられず、自分の気持ちが自由に伝えられるような世界を求め、漠然と宇宙に行きたいと考えていました。そんな時に宇宙人と自称するユウと出会い、記憶を失って宇宙に帰れなくなった彼女のためにも本格的に宇宙を目指し始めます。

そこからクラスの副学級委員長の遥乃や勝気な性格でメカニック知識豊富な瞬らを仲間に加え、「ロケット研究同好会」を結成してロケット作りをスタートさせました。話が進むにつれて大会に出場するようになったり、キャラ間の意見が対立したりと波乱もあり、各登場人物の葛藤や挫折がきっちり描かれます。

序盤は「あ〜なるほどね、これが今期のきらら枠ですか」と俯瞰するような気分で見てましたが、途中から各キャラの人間味の描写に深みが出てきて、どんどん引き込まれていきました。

 

▼毎週月曜22時26分(リアタイ視聴後)に星屑テレパスを讃えるbot

 

 

 

推し: 宝木遥乃

出典: 『星屑テレパス』2話

主人公・海果らが所属するクラスの副学級委員長であり、ロケット研究部の優等生枠(?)である宝木遥乃さん。温厚な性格で社交性もあり、誰に対しても優しく接する聖母のようなキャラクターです。

一方で意外とノリも良く、他のキャラクターのボケや奇行に乗ってきたりします。

 

攻撃的な性格で周囲とうまく馴染めず、不登校気味だった雷門瞬ともすぐに打ち解けましたが、この組み合わせもいい感じです。瞬はなんやかんや常識人なので、意外と勢いでボケる遥乃と相性が良いのかもしれません。

 

(以下ネタバレを含むため反転)

一見欠点のない人間に見える遥乃にも、実は抱える悩みがあるということが10話で明かされます。

モデルロケット選手権で惨敗を喫したショックから学校に来なくなった瞬をみんなが心配するシーンで、普段は口にしないような弱気な言葉をつい漏らしてしまった遥乃。それを隠すためにその場を去ろうとするもユウに引き止められ、ようやく少しずつ本音を話し始めます。

 

幼少期、一緒にピアニストを目指そうと約束していた友人が、コンクールの後にピアノを辞めてしまうという出来事がありました。自分が夢を持ったばかりに友人が入賞できず、結果的に夢を奪ってしまったと思い込んだ遥乃は、それ以来自分の夢を持つことを恐れ、夢見る人を応援し支える立場であり続けようとしました。

それゆえに、瞬もその友人同様に夢破れて挫折してしまうのではないかと考え、選手権優勝を真剣に目指していたロケット研究部の中で自分が少し引いた立場で見ていたことを明かします。勝ちも負けも関係なく、どんな結果でも平等に尊い価値があるはずだと、そうあってほしいと彼女は信じていました。

 

これは8話の時点での遥乃と瞬の会話でも言及されていた内容で、「誰かを負かすことだけが勝利の条件だとは思いません。結果によらずその過程で何かを得たのなら、それは貴重な一勝です」「嫌いなものはありませんよ。結果も過程もこの世界にあるものは皆特別ですから、私はすべて否定しません」と遥乃は語っていました。

絶対に勝たなければいけないと自分を追い込む瞬のプレッシャーを和らげるための言葉ではありましたが、今思えばこれは遥乃が自分自身に課した縛りから出てきた、「そうあらねばならない」と自分に言い聞かせる言葉でもあったことがわかります。実際、瞬に「嫌いなものが一つもないなんて、そんなの本気で好きになれるものが一つもないのと同じだろ」と反論され、それに返せていませんでした。

 

夢見る人を応援したいという気持ちに偽りはない一方で、ただ応援するだけでは本当の意味で同じ目標に向かう仲間にはなれない、悔しい気持ちを共有することも傷ついた友人に声をかけることもできないと悟ります。

初登場時からずっと遥乃の首についていた、自分を縛る枷のメタファーとしてのチョーカーが外れる描写とともに、宝木遥乃は自分も夢の当事者となり、ロケット研究部のみんなと対等になることを決意しました。

 

 

社交的で誰とでも仲良くなれるという性格でありながら、実は悩みを抱えていて内心自分に強い縛りを課しているキャラクター(例: ごとよめの中野四葉・ぼく勉の古橋文乃・俺ガイルの由比ヶ浜結衣など)がわりと自分の性癖なので、遥乃はかなりクリティカルヒットです。

 

 

 

おまけ

いつものように、作品自体はベスト5に入らなかったものの好きだったキャラを挙げときます。

 

テラコマリ・ガンデスブラッド(ひきこまり吸血姫の悶々)

出典: 『ひきこまり吸血姫の悶々』1話

ひきこもり生活をエンジョイしていたにも関わらず、なぜか突然帝国軍を率いる『七紅天大将軍』に任命されたコマリことテラコマリ・ガンデスブラッドさん。

本当は虫も殺せないような弱々の少女ですが、それがバレると部下に下剋上されるため、あたかも最強であるかのようにハッタリを張り続けないといけなくなりました。

コマリの正体を知っていてなお彼女を溺愛しているメイドのヴィルや、なんやかんやコマリを崇拝している部下たちに囲まれながら、七紅天大将軍としてハチャメチャな日々を過ごしていく様子が描かれます(わりとシリアスな展開もあります)。

 

コマリの何が推せるかというと、とにかくかわいいという一言に尽きます。文句のつけようがない美貌、正体がバレないようにするために虚勢を張り続ける様子、すべてが愛おしく、作中のキャラと同様にコマリンコールが鳴り止みません。

 

▼コマリン!コマリン!

 

そんなコマリ様の魅力を知ってみたい方は、とりあえずOP映像を見てみると良いでしょう。だんだん推したくなってきますね。

(普通に曲も好き)

 

 

 

 

東堂葵(呪術廻戦)

出典: 『呪術廻戦(渋谷事変)』45話

ここまで散々美少女キャラを挙げておきながら、最後の最後でまさかのチョンマゲゴリラで面食らった人もいるでしょう。でもやっぱり、こういうめちゃくちゃ狂ってるのにめちゃくちゃ強いキャラ、好きなんですよね。禪院真依の言葉を借りれば「しっかりイカれている」キャラです。

こんな脳筋キャラみたいな見た目と言動しておいて、戦闘中は相手を冷静に分析し、不義遊戯とかいう超トリッキーな術式を完璧に使いこなしてわりと頭脳的な戦い方するのも良いですね。

 

44話、虎杖の心が折れて絶望的な状況に立たされた場面で、颯爽と東堂葵が現れた時の安心感は計り知れませんでした。単純な戦闘力の強さだけでなく、精神的に虎杖を鼓舞できるキャラクターという意味でもここは東堂葵以外にいないという感じでしたね…

出典: 『呪術廻戦(渋谷事変)』44話

 

 

どうしようもない鬱展開が続く中、脳内イメージとはいえ突然高田ちゃんのスタンド(?)を召喚して戦い始める東堂葵、あまりにも面白すぎました。

視聴者サイドの空気すらも完全に塗り替えてしまう芸当、これは五条悟でも真似できないでしょう…

出典: 『呪術廻戦(渋谷事変)』45話